「時間」は誰にでも平等にありますが、その使い方はさまざまです。業務時間内に仕事を終わらせるために、普段から効率の良い時間の使い方をするための「タイムマネジメント」を実践している人も多いのでは? 今回は、転職して3年目で管理職となった20代の女性に、チーム全体の残業を削減させたタイムマネジメントのポイントを聞きました。

「今後のワーク・ライフ・バランス」を考え転職

 医師・看護師を中心とした人材紹介会社MRTで働く中野さん(仮名・20代後半)。それまでは、新卒で化粧品などを販売するビューティーアドバイザーをしていましたが、4年前に現在の職場に転職しました。

 ビューティーアドバイザーは、ずっと憧れていた職種。やりがいもあったそうですが、土日祝日や大型連休の出勤が多かったり、通勤に往復3時間かかってしまったり……と、ライフスタイルにも影響が出てくるように。さらに年功序列の社風も自分には合わないと感じ、今後のワーク・ライフ・バランスを考えて転職を決意、現在に至ります。

 その後、入社してから1年でサブリーダー、3年目にはリーダーとなり、管理職としてチームをまとめる立場になったという中野さん。当時、自分が管理職になるなんて全く考えていなかったものの、周りからの推薦を受け、チャレンジすることにしたそう。

 「正直なところ、私で大丈夫かな? と不安になり、一度断ってしまったんです。ただ、かねてから自分にやれることはやりたいと思っていましたし、何事もやってみないと分からない、とにかくやってみようと考え、引き受けることにしました」