本格的な夏はもうすぐ。今回は、「二の腕のたるみ」に効く、自宅でもできるボクシングの要素を取り入れたエクササイズを紹介します。

なぜ二の腕は太くなるのか?

 そろそろ半袖を着る季節。長引く外出自粛で運動不足気味、「二の腕のたるみ」が気になる……なんて人も、いるのでは?

 そこで今回は、自宅でもできるエクササイズを紹介。二の腕に効くボクシングの要素を取り入れたエクササイズに挑戦します。「商社マンボクサー」としてボクシング世界王者にもなった、木村悠(きむら ゆう)さんに話を聞きました。

木村悠さん
第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン。現在は個人向けマンツーマンのダイエットサポート「オンライントレーナー」として活躍中

 「二の腕は足などと違い、あまり動かす筋肉ではありません。そのため筋肉量が少なく、脂肪がつきやすい」と木村さん。また、最近ではスマートフォンやゲーム、長時間のパソコンの使用などで、無意識のうちに猫背になっていたり、肩が固まってしまったりする人も増えています。これも、二の腕のたるみを引き起こす要因の1つだそう。

二の腕を太くする、日常のNGポーズ

・猫背
・長時間同じ姿勢でデスクワーク
・下を向いてスマホを見る

 二の腕が太くなると、血行不良による慢性的な肩こりや頭痛の要因にもなりかねません。それではさっそく、二の腕引き締めに効くエクササイズを実践しましょう。

二の腕に効くエクササイズ 1.腕を前に出す

「右、左」のセットを20~30回

 木村さんは「トレーニングをするときに大切なのは、使う部分を意識して動かすこと」と言います。鍛えたい部分を触ってからトレーニングすると、脳に「ここを鍛えるぞ!」と意識させることができるのだとか。また「今、肩の辺りに効いているな」と自分で意識するだけでもトレーニングの効果がアップするそうなので、ぜひ取り入れてみて。

まっすぐ前を向いて、腕を前に打ち出す
まっすぐ前を向いて、腕を前に打ち出す
1)前に出す腕は、こぶしを軽く握る。反対側の腕は体に引き付け、こぶしは顎の下あたりで握る
2)両手を交互に前に向かって打ち出す。打ち出すときに「シュッ」と言いながら息を吐き出す(吸う呼吸は体にまかせて自然に)。このとき腹筋を使うと、おなかにも効果あり!
※力を入れすぎると肘を痛めるので注意

ポイント

腕が伸びきる瞬間に、こぶしをやや固く握る
打ち出すことよりも、腕を戻す際に体側に素早く引くことを意識する