2019年5月16日、東京都渋谷区にて、次世代女子の「はたらく」を考えるイベント「Next Blooms!」が開催されました。このイベントを運営するのは、キャリア選択に悩む女子大生たち。彼女たちは、固定観念にとらわれた従来型の就活に疑問を持ち、キャリア選択の新しい形を模索しています。

2018年10月にスタートし、今回で4回目になる同イベントのテーマは「次世代女子のキャリアの本音」。イベントの前半ではゲストとのトークセッションが行われ、後半は大学生と社会人混合のグループに分かれて、互いの本音を語り合う時間を設けられました。運営メンバーの一人でもある、現役大学生のりっちゃまがライターとしてイベントを取材・リポートします。

りっちゃま
法政大学社会学部3年。2年時に、ミレニアル世代の女性に向けて「自分らしく、夢を叶える」事業『SHElikes(シーライクス)』を展開しているSHEにインターン生として参画。本イベントには第2回から運営に携わる。現在、米国発のビジネスニュースサイトの日本版「Business Insider Japan」の記者として、インターン中。

「社会人の本音が見えない就活に不安を抱く私たち」

 「就職活動って違和感だらけだよね」

 昨今、私たち現役就活生の多くは、キャリア選択の大事な一歩の就職活動に対して、こんな疑問を持っています。

 表面的な自己分析の結果、「本当の自分」を見失ってしまう。互いにカッチリとしたスーツ姿で、取り繕っているように感じる人事面接。企業への「受け」を意識してヒール靴を履き、メイクはナチュラルに。新卒一括採用の仕組み自体から、どうしても「決められたレールを歩くような不自由さと不安」を感じてしまう……。

 こうした現状を打開するため、女子大生たちはまず「表面的な自己分析はやめよう」と自分の「好き」と向き合うワークショップを開催しました(過去記事参照:「第三者のツッコミ歓迎! 自分の『好き』が見えてくる」)。「好き」をキーワードに思考を深めると本当の自分が見えてきます。納得感を持って自由に自分のキャリアを構築するには、本音で自分と向き合うことが大前提です。

 そして、「学生と社会人がキャリアを本音で語る場」として、「私たちは聞きたい! 本当のところどうなんですか?」を合言葉にイベントを開催。今回はそのハイライトを紹介します。

<登壇者プロフィール>
牧野圭太
株式会社カラス代表/エードット取締役/文鳥文庫の店長

前職は博報堂のコピーライター。企画とデザインと『セトウツミ』が好き。興味のあるテーマは「新しい広告のあり方=ブランドジャーナリズム」と「令和は女性の時代になるだろうな」。

田汲 洋
株式会社インフォバーングループ 新卒採用担当

新卒で広告営業を経験し、2011年に出版社に転職。宣伝部でラノベ、マンガを担当し、テレビCMやキャンペーン広告ほかゲームショウやコミケなど数々のイベントを手がける。2014年にインフォバーングループに入社。編集、企画職を経て、2017年10月より新卒採用担当になる。

辻 愛沙子
株式会社カラス クリエイティブディレクター/プランナー

2017年に学生社員としてカラスに入社。社会性のある事業作りと、アート性の強いコンテンツ作りの両軸で、ナイトプール、飲食店、テーマパーク、コンビニ、アイドルなど、様々な領域の企画を手がける。最近では、クリエイティブディレクターを担当したタピオカブランド「Tapista」が話題に。現在、大学は休学中。