若い世代の姿が世界を変える

 Women Deliverをスタートさせた、代表のカーチャ・アイバーセンさんも、挨拶でこんな話をしていた。

“The future of our world is only as bright as of our girls.”

“私たちの未来がどれだけ輝くかは、女の子たちがどれだけ輝くかにかかっているわ”

世界中から多くのユースが参加した
世界中から多くのユースが参加した

“Young people need to be represented in decision making positions with adults.”

“若い世代(ユース)の意見が、意思決定の場に反映されなければいけない”

 次世代のリーダーを務めうる、30歳未満の世代を示すユースは、今回139の国と地域から約1500人が訪れた。中にはもう既にリーダーとして世界を引っ張っているユースもたくさんいる。私もユースの一人として、今後のユースのあり方が未来のカギになると感じた。 

 会議初日、「あなたはユースというと何を思い浮かぶ?」という質問に対し、会場から答えを募った。「パワー」「変化」「希望」など、さまざまなキーワードが挙がった中、私が思ったキーワードは二つ。「ポテンシャル」と「未来」だ。

グループワークで同じグループになった世界中の女性のリーダーたち
グループワークで同じグループになった世界中の女性のリーダーたち

女性たちに「なんでもできる」と伝えたい

 今回の会議に出席して、私自身、思う存分エンパワーされてきた。だからこそ活動家として、フェミニストとして私が成し遂げたいのは、男女平等な社会や性別による暴力をなくす事はもちろん、エンパワーし合える社会をつくることだと改めて感じた。

 日本の女性たちに「そのままでいい」「なんでもできる」と伝えたい。さらに、女性に限らず男性もエンパワーしていきたい。そして男女が互いにエンパワーし合い、助け合える社会を目指したい。そのためには、まず自分が起業家としてロールモデルとなり、自分自身エンパワーメントを受けながら目標に向かって進み、活動家・アクティビストとして、多くの人に影響を与えたい。世界中の女性と、また同じ目標に向かう男性と手を組んで一緒に戦い続けたい。

 カンファレンス中、何度も繰り返された言葉、それは

“A gender equal world is healthier, wealthier, more productive and more peaceful.”

“平等な国は、より健康的でより豊か、より生産的で、より平和”

というもの。

 あなたは「平等な世界」を目指すために、自分自身の力をどう使いますか?

あなたは自分の力をどう使いますか?
あなたは自分の力をどう使いますか?

取材・写真・文/山本和奈

山本和奈
山本和奈 アクティビスト。女性を軽視した記事を掲載した週刊SPA!に抗議活動をして注目を浴びる。国際NGO団体「Educate For」、人々が声をあげやすい社会を目指すための団体「Voice Up Japan」代表。南米に移住し、各地で教育格差をなくすための活動や女性の人権を守る活動をする予定