日々忙しすぎて帰宅後は食事して寝るだけ、夫とは会話もできない――。そんな悩みを抱えた女性が、タイムマネジメントに取り組んだところ、早く仕事を終えられるようになり、食後は運動や英会話を学ぶ時間も確保することができたそう。どんなことに取り組んだのか、その詳細を教えてもらいました。

ゴールのないマラソンを全速力で走る毎日

 パソコン業務を人間に代わり自動で行うロボット「RPA」や企業向けの研修・人材育成などを手掛ける、FCE Holdingsで働く渡邉真紅(まこ)さん。

 2018年に入社しグループ会社のFCEエデュケーションに配属されましたが、新卒3年目の20年には人事部門に抜てき。グループ6社の採用、社内教育、仕組みづくり、環境整備までを一手に引き受けています。しかし、人事はこれまで経験したこともなく、右も左も全く分からない状態だったそう。

FCE Holdings 渡邉真紅さん
FCE Holdings 渡邉真紅さん

 人事の業務内容は「採用」だけではなく、「社内教育」や「環境整備」「社内のイベント運営」と幅広く、「とにかくやりながら覚えよう」と、一つひとつに真剣に取り組む日々。渡邉さんは「大変なこともありましたが、抜擢された期待に応えたいという熱意で、意欲的に取り組んでいました」と振り返ります。

 しかし、人事の仕事を始めたころは、面接などの関係で夜遅くまで働くこともあり、次から次へとやるべき仕事がある状態。人事としてのやりがいを感じる一方で、時折「ゴールがないマラソンを全速力で走っているような感覚になった」と言います。

 「自分の性格を『スーパーポジティブ』だと自負していましたが、その頃は同僚から『笑顔が消えた』と言われるほど。さらに、プライベートでも気掛かりなことがありました」