働き方改革や新型コロナウイルス対策によるテレワークの広まりなどで、副業をする社会人が増加しています。副業の目的は収入を増やすこと、経験や人脈を増やすこと…、と人によって異なりますが、さまざまなメリットがあるようです。今回は会社員をしながらライブ配信を行っている「ヒロにゃん」こと、奥田千尋さんに取材しました。

夢をかなえるためにお金が必要だった

 現在、化粧品会社で研究職として働いている奥田千尋さん。副業としてライブ配信・視聴ができるアプリ「17LIVE(イチナナ)」でライバー(ライブ配信者)としても活動しています。主な配信内容は雑談や人気ゲームの配信実況など。

「ヒロにゃん」として活動する奥田千尋さん
「ヒロにゃん」として活動する奥田千尋さん

 奥田さんには「いつか起業して、自社製品のPRモデルになりたい」という夢があります。

 中学生の時に、大好きな化学で人の役に立ちたいと考え、高校生の時に「10代向けのコスメが少ない……。ならば、自分でつくろう!」と、理系の大学へ進学しました。

 大学在学中、ミスコンでの優勝をきっかけに、芸能事務所からスカウトされた奥田さん。その後、モデルとして所属することに。しかし、「学業」と「芸能界の仕事」の両立は簡単ではなかったと言います。

 当時、奥田さんは山口県にある大学に通っていましたが、所属したモデル事務所は大阪。新人モデルは交通費支給のある仕事が少なく、月に何度もオーディションやレッスンに行くたびに新幹線を利用するため、金銭面で苦労したという奥田さん。そんな中で出合ったのが、「17LIVE」のLIVE配信です。次第に収入を得られるようになり、今では月に約20万円の副業収入になるそう。

 さらに大学卒業後には、化粧品会社に就職。ライブ配信は副業として続け、社会人2年目になった今は、多くのファンを抱える人気配信者の一人になった奥田さん。「いつか起業して自社製品のPRモデルになりたい」という夢に、一歩ずつ近づいています。