「ファシリテーション」という言葉、最近よく耳にします。なんとなく意味することは分かっていても、どうしたらいいのか? そんな人のために、今回はうまく会議をリードし、結果を出すための「ファシリテーション」について、プロファシリテーターの園部浩司さんに聞きました。

 ファシリテーションは、現在のビジネスパーソンには欠かせないスキル。会議をスムーズに進行する役割の人を、「ファシリテーションする人」という意味で、ファシリテーターと呼びます。

 短時間でサクサク決まる会議をしてみたい人、楽しい会議を演出したい人、企画会議などを主催している人は必見のファシリテーションのコツを、人材育成・組織変革・風土改革コンサル会社「園部牧場」の園部浩司さんに、オンラインで聞きました。

ファシリテーターの役割とは?

 まずは「司会者」と「ファシリテーター」の違いを知っておきましょう。司会者は議事を進行する人です。一方でファシリテーターはさまざまな役割を担っています。ファシリテーターはただ会議を進行するのではなく、会議全体をデザインします。

 ファシリテーターに求められる役割は以下の通り。

・会議の目的・ゴールを明確にする
・適切な参加メンバーを選ぶ
・どのように議論を進めればよいかアジェンダを設計
・当日は全力でゴールを達成するために参加者から意見を引き出し、整理して合意形成(相互の意見の一致を図ること)に導く
・上記のための場づくりも行う

 次のページからは、ファシリテーションに必要な3つのポイントや、「あるある」な会議の悩みの解決法などを紹介します。