政府も推進する社会人の学び直し「リカレント教育」。現在の仕事や趣味などのために勉強をする人もいますが、転職を見据えて語学を学ぶ人も。今回は、中国語を学ぶ佐久間佳恵さん(25歳)に勉強法やスケジュールを聞きました。

佐久間佳恵さん

「中国語」を生かした仕事がしたい

 佐久間さんの両親は中国人。しかし、佐久間さんは生まれも育ちも日本で、中国語が話せません。そのため、両親とは日本語で会話しているそう。

 「両親と中国語で会話がしたい」と、服飾の専門学校に在学中は第二外国語で中国語を選択。しかし、リスニングはできるようになったものの、スピーキングができない状態でした。

 自分のルーツである「中国」。その国の言語をきちんと身に付け、「将来は中国語を生かした仕事に就きたい」と、語学学校に通うことを決意。現在は学校と自宅で勉強をしています。

中国の好きなところは「人との距離が近くすぐ仲良くなる感じがするところ」「思ったことを遠慮なくはっきり発言するところ」だそう
中国の好きなところは「人との距離が近くすぐ仲良くなる感じがするところ」「思ったことを遠慮なくはっきり発言するところ」だそう

転職を見据え、中国語を学ぶ

 中国語を習得して仕事の幅を広げたいと思い、今は国際的な中国語の語学検定試験である「HSK(漢語水平考試)」を受験するために、日々勉強に励んでいる佐久間さん。

 HSKは中国政府公認の中国語資格で、中国国内での就職や転職活動に役立つのはもちろん、中国国外でも就職や昇進に有利な資格です。

 HSKには筆記試験(1級~6級)と口頭試験(初級~高級)があります。ある程度中国語を学んだ人は、旅行などで困らない3級を目指すのが一般的。語学学校の先生から、「4級は取れるだろう」と言われている佐久間さん。最終的には、ビジネスでも問題ないレベルの5級、6級の取得を目指し、自分のキャリアの幅を広げていきたいと考えています。