近年注目されつつある地方移住。「地元に戻りたい」「環境を変えたい」などの理由で移住する人もいますが、仕事の都合による転勤などで住む場所を移る人もいます。今回は、結婚と同時期に単身赴任を始めた女性に話を聞きました。

「転勤」の話はうれしかった

 総合建設コンサルタント会社の八千代エンジニヤリング(東京・台東)で、技術職として働く堀内瀬奈さん(29歳)。主に、道路施工に対する影響を把握するための調査や道路防災に係る業務を行っています。

堀内瀬奈さん

 堀内さんが転勤したきっかけは上司からの提案でした。所属していた地質・地盤部では、積極的に若手を転勤させ、さまざまな経験作り、人脈づくりをするのが慣例でした。そのため、「自分もいつかは転勤するだろう」という心構えはできていたそう。

 新しいことにチャレンジしたいという気持ちもあり、転勤の提案を受けたときは「やっときた」と感じたという堀内さん。

 「入社当時から将来の自分の可能性を探るため、ぼんやりとですが『東京以外でも働いてみたい』という考えがありました。『自分はいつだろう』と思っていたので、転勤の話が来たときはうれしかった記憶があります」