頑張ってプレゼン資料を作ったのに、なんだか見づらい、言いたいことが伝わらない……。実はそれ、「デザイン」で改善できるかもしれません。今回は初心者向けのプレゼンテーションデザイン講座をオンラインで体験。3つのポイントをご紹介します。

 ビジネスにおいて資料作りは非常に重要な作業。分かりやすいプレゼン(プレゼンテーション)資料とはどんなものなのでしょうか? 今回は「プレゼンテーションデザイン」に関する講義を行っている、Presentation Designの宮城信一さんにオンライン取材。講義で紹介するポイントの中から厳選した3つをご紹介します。

プレゼン資料のデザインで大切なこと

 プレゼン資料のデザインにおいて一番大切なことは「伝わりやすさ」と「スピード」の両立です。プレゼンは主張を伝えること、ひいてはこちらの期待する行動を相手から引き出すことがゴール。そのため、デザインを使ってスライドの内容を整理したり、重要な情報を強調したり、認識の齟齬(そご)が起こらないようにビジュアルを整え、プレゼンの伝わりやすさを高めます

 また、その一方で、資料作りにやみくもに時間をかけるわけにもいきません。ビジネスですから効率が求められるうえ、頻繁な修正や急な変更が入ることもあるでしょう。そのため、簡潔で修正しやすい状態を保つことも大切です。

 コロナ禍により非対面でのコミュニケーションが増えた昨今。お客さんと直接会えない場合に資料を送って打ち合わせをするケースなどでは、見やすさ、分かりやすさが非常に大切です。資料を見やすくすることでプレゼンの内容が整理され、取引相手や上司などと合意形成がスムーズになる効果も期待できますよ。

 今回は、プレゼン資料のデザインの中でも、特に重要なポイントである「フォント」「色」「分割」の3つについて、次のページからそれぞれ説明していきます。