「夜型タイプ」な勉強スケジュール
どちらかというと夜型人間で、「仕事も、夜のほうがはかどる」という鈴木さん。授業がある日のスケジュールを教えてもらいました。
「メインはあくまで授業に集中すること。家ではテキストやノートを見返す程度にして、リラックスタイムとして切り替えています」
働きながら勉強時間を確保するための3カ条
仕事の取材や打ち合わせは、基本的に平日に行われることが多く、自分の時間が確保しにくいという悩みがありました。そんな中、どのように勉強時間を確保したのでしょうか。
1.あえて学校に通うことで、勉強時間を確保
「スクールに通うことで、『その時間はしっかり勉強しよう』という気持ちになりました。往復の移動時間も勉強に充てれば、隙間時間も無駄になりません」
家で勉強をすると、どうしてもいろいろなものが気になり、ダラダラしがち。「外に出て家に帰るまでは勉強」と切り替えることで、気持ちにもメリハリがついたそう。
2.具体的な目標の設定をする
「試験当日までに出題範囲全体を網羅しておきたかったので、逆算して1日何ページ勉強すればいいのかを決め、 『今日は●ページまでやる!』と具体的な数字を設定しました。目標をクリアできると達成感もあり、モチベーションも上がりました」
3.スキマ時間を活用する
メインで働くライターの仕事は、自分ではスケジュールをコントロールしにくいものが多く、試験前に忙しくなってしまったこともあると話す鈴木さん。
「そのときは、もっと前から勉強を始めておけば……と後悔しました(笑)。移動時間など、少しでもいいのでコツコツと勉強しておくことの重要さを感じました」
勉強のモチベーションを保つ方法は?
勉強仲間との交流
「一番大きかったのはクラスメイトとの交流です。情報交換したり、一緒に勉強会をしたり。自主勉強会をしたあと、近くにあった横浜中華街で夕食を取ったり、ときには気分転換にみんなで占いに行ったりしたこともあります。勉強の悩みを相談し合い、気持ちも前向きになりました」
なまけないコツはグループLINEでの報告
クラスメイトとは、LINEでグループを作っていたそう。「そこで、『今日は○○までは覚えたよ』といったメッセージが届くと、『自分も勉強しなくては』と、影響を受けました。また、分からない点について質問すると、グループのメンバーが教え合うことも。良い刺激をもらっていました」
社会人の学びを通して得られたもの
半年間のコースを終えた鈴木さん。学んでみたかった心理学を勉強する前と、実際に学んだ後ではどのような変化があったのでしょうか。
客観的な視点が持てるようになった
「社会人になり改めて学ぶことで、イラっとするようなことも、客観的な視点で見ることができるようになりました。自分なりに一度立ち止まって『もしかしたら、こういう意味だったのでは?』など、より視野を広く考えられるようになり、許容できるようになった気がします。
また、心理学を踏まえて、自分の心の状態を以前より冷静に分析できるようになったようにも思います。心理学はとても奥が深く、まだまだ分からないことだらけですが、知識を得たことで以前より楽に生きられるようになったと感じます」
新しい人脈、仕事につながった
「コロナ禍で人との交流は減りましたが、スクールに通うことで、普段は出会わないような人たちと知り合えました。スクールで出会った仲間から、仕事の依頼をもらったこともあります。クラスメイトとの出会いが一番のメリットでした」
社会人になってからでも自分の興味がある分野に思い切って足を踏み入れることで、たくさんの学びがあります。また、オンライン講座が全盛の昨今ですが、あえてリアルな講座に通うことで得られるメリットもあることが分かりました。場所が変わることによる気持ちの切り替えに加えて、リアルな場所ならではの友達づくり、人脈づくりなども大きなメリットと言えるでしょう。一緒に学ぶ仲間ができることで、より勉強が充実しそうです。
取材・文/篠崎夏美(ガラクティ)