社会人として働きながら、勉強をする「学び直し」。仕事のためや、スキルアップするための勉強以外に、自分が興味ある分野を学ぶ人もいます。今回は、心理学を学ぶスクールに通い、勉強に励んだ鈴木ミドリさんに、勉強法や1日のスケジュールなどを聞きました。

自分の感情をコントロールするため心理学を勉強

 ライターとして働きつつ、PR・広報の仕事をしている鈴木ミドリさん(38歳)。2019年12月から半年間、心理学を学ぶスクールに通いました。

 心理学を勉強したいと思ったのは、「ONとOFFの差が激しい自分を、うまくコントロールするすべを身に付けられないか」と考えたから。さらに、「メインの仕事以外で、柱になるようなスキルを見つけたい」という理由もありました。

 鈴木さんは以前、仕事に疲れ切って心が折れてしまったことがあるそう。自分と同じような悩みを抱える人たちを助けたり、心が疲れてしまうのを未然に防いだりする活動の手伝いができれば、と心理学に興味を持ったのだとか。

 今は、オンラインで学べるものもたくさんありますが、鈴木さんが選んだのは通学授業のあるスクール。オンラインとは違い、対面ならではのメリットは何なのでしょうか。

講座の仲間たちと(右端が鈴木さん)
講座の仲間たちと(右端が鈴木さん)

スクールや講座選びのポイント

 目的に応じたさまざまな講座やスクールがあり、どれを選べばいいか迷ってしまいます。心理学を学ぶにあたり、 まずは「インターネットで情報収集した」という鈴木さん。参考にしたポイントを聞きました。

1.説明会に参加する

 お金と時間をかけて通うので、スクールや講座のホームページの情報だけではなく、実際に説明会へ足を運んで話を聞いたそう。「先生や教室の様子を見て、実際の雰囲気を感じるのも大切だと思います」

2.自分が通いやすい曜日、時間を選ぶ

 鈴木さんはフリーランスですが、取引先(クライアント)の稼働日である平日に仕事をしています。夜も仕事時間に充てているため、ほぼ自由時間はないのだとか。「そのため、月2回、日曜日のみに授業を受ける方法を選びました。1回の授業で4時間は少し長いと感じましたが、スケジュールが立てやすく、生活にメリハリをつけることができました」

3.スタート講座の金額が安いところを選ぶ

 鈴木さんはこれまで心理学を学んだことがなく、まずはどんな内容かを知るために、金額設定が安めの「スタート講座」を受けてみたそう。「そこで講座の内容が自分の興味に合っていると感じたら、さらに次のステップに進めばよいと考えました」

4.学校選びは「目的」に沿ったものを

 心理学を学び始める際、「心理カウンセラーになりたい」「心理学を仕事で生かしたい」といった、明確な目的は持っていなかったと話す鈴木さん。

 「本気で心理学を仕事にしていきたいと考えるなら、やはり臨床経験が積めるようなスクールや講座をおすすめします。私は『とりあえず、まずは体験してみよう』とスタートしましたが、目標設定ができている人は、目的に沿った学校を選択することが重要だと感じました」