「私はこうして成功した」「人生が変わる○○」――。ビジネス書の表紙には、すぐにでも自分を変えてくれそうな言葉たちが並んでいます。でも、読んだ結果「変われた?」と問われると自信がない。キラキラした言葉に振り回されるだけで終わらない、意味のある「読書」をするにはどうしたらいいのでしょうか。この連載では、起業家やインフルエンサーの皆さんに、「とっておきの読み方」を伝授してもらいます。第4回は、課題解決型アパレルブランドを展開するウツワ代表取締役のハヤカワ五味さんに聞きました。

課題に直面したときのヒントを探して

 大学在学中に胸が小さな女性向けのランジェリーブランド「feast」を立ち上げ、インフルエンサー、ラジオやインターネットテレビ局のパーソナリティーとしても活躍中のハヤカワ五味さん。代表取締役を務めるウツワでは、女性の悩みに寄り添ったデザインの衣類を作り出しています。

 SNSで積極的に発信しているハヤカワさんですが、お薦め本や自宅の本棚をアップする「読書家」としての姿も垣間見えます。ただ、意外にも「冊数」を読むようになったのは2018年ごろからと最近のことだとか。

 「昔から本は読んでいましたが、大学時代は年間15~20冊ぐらいと多くはありませんでした。今のようにアウトプットばかりしていると、自分が枯渇してしまうんです。誰かに何かを伝えたいときに伝える言葉がなかったり、正しく伝えられなかったりするのは、もどかしい。本を読まないでいるほうが苦しいので、常に読んでいますね

 ビジネスで課題に直面したときに知識を活用できるのはもちろん、同世代からキャリア相談などを受けたときにも本が役立つといいます。

 「同世代の人から相談を受けたとき、アドバイスとともに本を薦めることがあります。自分自身の言葉だけで『こう思う』と言っても、相手に響かなかったり、まっすぐに伝わらなかったりすることも。そんなときに本を1冊添えることで、説得力が増します。知識のシェアをすることも多いですね」

本は「自分のため」だけでなく、同世代の相談にのったり、知識をシェアしたりするのにも役立つと語るハヤカワさん