効率的かつ深い読書をしたい――。そのために「読み方」を磨いていくのはもちろん有効ですが、便利なサービスの助けを借りる方法も。今回は、ネット上で読める本の要約サービスを展開するフライヤーを取材。自身も読書家という編集部の庄子結さんに、そのサービスや、耳から情報を取り入れるオーディオブックの活用法について聞きました。

読書そのものが「効率的インプット」のツール

 新卒で出版社に就職し、書籍やウェブ記事の編集を手掛けてきた庄子結さん。2年前にフライヤーに転職し、現在は要約文のライティングと編集を担当しています。精読するビジネス書は毎月12~14冊以上。本の作り手としても、読み手としても「プロ」である庄子さんですが、ビジネス書を読む効用についてはどう感じているのでしょうか。

 「ビジネス書には著者が人生をかけて習得した知識がギュッと詰まっています。読むだけでその英知に触れ、自分のものにできるのが一番のメリットです。小説やエッセーにも著者の考えは書かれていますが、ビジネス書のほうがよりリアルに感じられるのではないでしょうか。とても効率的なインプット方法だと思います」

要点を「つかんでから読む」スタイルのメリットとは

 とはいえ、「ビジネス書を読みたくても時間がない」「疲れていると、内容が頭に入ってこない」という人もいるのでは? そんなときに役立つのがフライヤーのサービスです。1冊10分で読める要約を毎日1冊ずつ更新し、現在は約1800冊の要約を公開中。要約はアプリ、ブラウザーの両方で読め、通勤時間などを有効活用するユーザーが多いそうです。

 特筆すべきは、一般的な書評(感想文)やレビューとは違い、「著者が言いたいこと」に沿って要約している点。要約文は出版社とのダブルチェック、ときには著者本人とのトリプルチェックを経て公開されるので、1冊の内容を正確につかむことができます。

現在の要約は約1800冊、ユーザーは約40万人。要約を読んだ後、リアル書店やオンライン書店を訪れる人も一定数いるそう