ワザ3.自主的に、テレカンミーティングをセット

 Aさんの会社は、3月いっぱい、全社員が原則出社はしないテレワークに移行したが、「どうしてもチームメンバーの顔を見たくなったり、声を聞きたくなったりしている」という。そこで、「自主的に同僚とプチミーティングをセット」しているのだそう。

 「『Zoom』を使ったテレカン(テレフォンカンファレンス)やLINE電話を使った短い会議をしています。相互監視の効果もありますし、何より、仲間で仕事をしている感覚を取り戻せる。お互いの仕事の進捗を共有しながら、励まし合って仕事へのモチベーションを高めています

ワザ4.食事の時間を必ず決める

 Aさんが時間管理で大事にしているのは、「食事の時間を必ず決めること」。「朝食は8時半、昼食は13時、夕食は19時と3食の時間を必ず決めて、1日の時間配分を考えています。在宅は雑音がなくて集中できてしまう分、仕事を切り上げるのが難しくて……。食事の時間をきちんと設けることで、椅子から立ち上がって休憩をする習慣を作りたいのです」

食事の時間は付せんに書いてパソコンに貼っておく。「そうしないとうっかり時間が過ぎてしまうので!」
食事の時間は付せんに書いてパソコンに貼っておく。「そうしないとうっかり時間が過ぎてしまうので!」

ワザ5.旅行中や帰省中も積極利用

 実は、独身ならではのテレワークの活用をしているというAさん。中でも、「ひとり旅との組み合わせで時間を有効に使えてよかった」という。

 「宮古島に旅行に行ったとき、初日の移動日は休暇を取得し、2日目は宮古島で完全テレワーク、3日目は仕事を休んで観光といった具合に、旅行と仕事をうまく組み合わせたこともあります。いつもと違う場所で仕事をすると、リフレッシュすることができ、仕事の効率はむしろ上がりました。今度は、語学習得のためにマレーシアに長期滞在し、そこでテレワークを活用できないか、検討しています」




 37歳のYさんは、ベンチャー企業への転職を機に、約1年前からテレワークを実践している。現在の仕事は人事採用業務で、週5回、平日はほぼ毎日、在宅勤務だ。

 「個人で仕事を進めることが多いため、日々の業務は、Macに入っているアプリの『メモ』を使って自分でタスクを書き出し、管理しています。チームでの仕事はSlackのスレッドやZoomを活用して、チャットをしながら進めることもあります」