大手メーカーに勤務するKさん(40代)も、在宅勤務歴1年。だが、「在宅勤務を始めた頃はストレスフルだった」という。

 「テレワークのためのシステムの使い方や勤怠の報告の仕方などは、使っていくうちに慣れていくので問題ないのですが、とにかく座りっぱなしがストレスで……。朝起きてから始業して、歩いた歩数はわずか。どんどん動かなくなり、腰痛や肩こりなどの不調が出てきてしまったのです」

ワザ9.1時間に一回の息抜きメニューを作る

 そこでKさんは、一時間に1回の息抜きをするためのメニューを作ることにした。「『お茶を入れるために立つ』『筋トレをする』『窓を開ける』『トイレに行く』『背伸びをする』など、1時間に1回、小さなことでも、仕事とは関係のない動きを入れるように心掛けています」

ワザ10.習い事に通って体を動かす

 さらに、Kさんは運動不足を解消するために習い事に通い始めたという。「ヨガに通い、汗を流す時間を設けることにしています。在宅勤務なので、自宅の近くのジムに通うことができ、移動時間も短縮できます。自由な時間ができた分、いろいろなスポーツを楽しめるようになりました。おかげで、『今日は○時からヨガだから、△△までに終わらせよう』と仕事の効率も上がり、モチベーションも高まりました」

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取材・文/長野洋子(日経doors編集部)