電通は1万7000人規模のテレワークを実施

 国内のグループ会社で働く1万7000人にテレワークを実施しているのは電通。「従業員が出社するのは、業務の内容や緊急性、従業員の体調を確認のうえ、上長が承認した場合にのみ。通常対象外だった従業員や派遣社員もテレワークを実施しています」(電通)

 大規模なテレワーク体制を整えるため、環境整備にも力を注いでいる。「社外から社内イントラネットへ安全にアクセスできるようにしてあります。また、DropBoxを活用し、必要なデータは社外からでも取れるようにしています。従業員間のコミュニケーションにはTeamsやメールなどを活用し、会議はテレビ会議システムや電話会議システムを導入しています。勤怠管理や上司への業務報告などはスマートフォンでもできるように整えました」

 その一方で気を配るのは情報管理だ。「利用者の本人確認などの認証において、二つの異なる原理の認証手段を組み合わせて用いることにより、精度と安全性を高める手法(2要素認証)を取り入れたり、社内研修にて情報管理意識の啓発を行ったりしています」

派遣社員や普段はテレワーク対象外の社員も自宅作業を推奨(写真はイメージ)
派遣社員や普段はテレワーク対象外の社員も自宅作業を推奨(写真はイメージ)