会社員や起業家向けにコーチングサービスを展開するcotree(コトリー)と、「チームを育てるリーダー」になるための短期集中マンツーマンプログラムを運営するCoachEd(コーチェット)代表の櫻本真理さんに、自分で自分をエンパワーする「セルフコーチング」術を教わる本連載。第3回は、そもそも「自分が何をしたいのか分からない」という人のための考え方を解説してもらいます。新型コロナ禍で先の見通しが立ちにくい今だからこそ、身に付けたいスキルです。

 こんにちは、cotree/CoachEdの櫻本真理です。「コーチング」は自分がよりよく変化していくための対話の技術。本来は専門家であるコーチからの問いかけやフィードバックを通じて気づきを得て、自らの行動を変えていくものですが、コーチングを受けるのはなかなかハードルが高い……そんな人のためにこの連載では「自分でできる」コーチングの考え方をご紹介していきます。

 第1回と第2回では、「目標」について扱ってきました。一方で、コーチングのテーマとしてとても多いのは「目標が立てられない」という悩み。よく聞いていると、「そもそもやりたいことがなくて、目標をイメージできない」という人が本当に多いのです。

 そこで今回は、「やりたいことがない」状態との向き合い方について、お伝えしていきます。