「不満」が未来のヒントになる

 今の仕事に不満があるとして「じゃあどうしたいの?」と言われても、なかなか答えられないかもしれませんね。次に、これに答えられる自分になるためのステップを説明します。

 実は、今感じている「不満」にこそ、あなたが「どうしたいのか」を明らかにするヒントが含まれています。不満の裏側には、必ず「願い」があるのです。「願い」は、未来を新しく考えていく上で大切な手掛かりになります。

 例えば「上司が嫌なやつ!」と思うのであれば、「自分はどんな上司であってほしいと願っているんだろう?」と考えます。そうすると、「こんな上司の下で働きたい」という願いを見つけることができます。「今の仕事は楽しくない!」の裏側には「もっと新しいものを創造できるような、ワクワクする仕事がしたい」という願いがあるかもしれません。現状の不満やストレスに感じることをひもといた先に、「自分はどんな仕事や職場を求めているのか」が立ち現れてきます。

選択肢を挙げて「願い」を具体化

 自分の願いが明らかになってきたら、それをかなえるために取り得る選択肢を挙げていきます。「どうせ無理だし」などと考えるのは後でいいので、「理想的にはこれ!」というものを、できるだけたくさん書き出してみましょう。

 「あの会社のこのポジションがいい」「フリーランスもいいかもしれない」……。挙げてみると、その選択肢の中にも新たな「願い」を発見できるかもしれませんね。

 ここまでに出てきた自分の「願い」が複数あれば、それらに優先順位をつけながら、選択肢についても考えてみるといいでしょう。