釣った魚を魚市場が買い取り
2018年秋、新たな企画も始動。熱海魚市場と交渉し、観光客が釣った魚を魚市場が買い取るサービス、「ツッテ熱海」をスタートさせた。買い取り金額は地域限定クーポンに交換することで、地元に還元する仕組みだ。
目標があると仕事はつらくない
ツッテの認知度は徐々に上がってきているが、収入は会社員時代より低い。各地への遠征費も、貯金を切り崩しながら賄っている。
「20代は、やりたい仕事よりも条件を優先していました。今のほうが大変なことは多いですが、かなえたいことが先にあるので、つらくはないんです」。
ツッテを通じて釣り船に乗った魚嫌いの少年が、釣りたてのアジを食べ、魚好きになった。食育にもなる釣りを通しての地域活性に手応えを感じつつある。
「釣りをベースにした観光コンテンツを作り、地域をより盛り上げていきたいです」
中川めぐみさんへの一問一答
Q1・好きな魚料理は?
A・釣りたてのおいしさを実感したのが、アジフライ。まだ身に水分を蓄えているので、揚げるとふわっふわでジューシーに。感動!
Q2・初心者が釣りを楽しむコツは?
A・お金がかからないからと、堤防に行っても釣れません。まずは手ぶらで釣り船に乗ってみて。道具も借りられ、魚は魚群探知機で探してくれ、釣り方も教われます。費用の目安は3~4時間で4000円から。釣った後は持ち込み可な店で宴を!
Q3・海の男はちょっと怖そう?
A・口が悪く感じるのは、危険も起こり得る船の上で手短に伝えようとするから。ひるむと、その関係性のまま。動じず、こっちも大声で「教えて!」と言うと、面倒見よく接してくれます。
Q4・落ち込んだときのリセット法は?
A・近所の銭湯に行き、サウナに入って、汗をかいた後にビールを飲む。たっぷり汗をかくと、沈んだ気分もすっきりリセットできます!
取材・文/松田亜子 ポートレート写真/洞澤佐智子
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