加納ひろみさんの仕事覗き見!

原型のアイデアは手描きで伝える
原型のアイデアは手描きで伝える

 スケッチブックを持ち歩き、キャラクターのイメージが浮かんだら、鉛筆で描き留めておく。1枚の紙から着ぐるみが生まれ、工場の中で肉づけされていく。

 宮崎市にある本社工場には、欧米や東南アジアなどからも顧客が訪れる。イギリスのビジネス&ライフスタイル誌に掲載されたことが海外受注の門を開いてくれた。

 月に1度の東京事務所への出張をはじめ、全国のクライアント先を飛び回る。ハードスケジュールの管理は、iPadと手帳を併用。

 ポチ袋や一筆箋が大好き。眺めるだけでも和むと言う。ポチ袋は小物を渡すときに。一筆箋は、名刺を切らしたときなどに連絡先を書いて渡す。

加納ひろみさんへの一問一答

Q1
問題解決のコツは?

A
柔軟性と行動力が私の強みですが、「じっと待つ」ことも大事にしています。何か問題が起きたとき、一度冷静になって少し待ってみる。すると、解決の糸口が見えてくることがあります。

Q2
落ち込んだときの回復法は?

A
「空を見る」。以前は一晩寝れば解決することが多かったのですが、責任が大きくなると、寝ることは解決策にならなくなりました。

Q3
最近、印象に残った言葉は?

A
経営者の交流会で「男性陣は『戦う』という言葉をよく使われますが、私はそれが苦手です」と言ったら、ある方から「加納さんは戦わなくていいんだよ。自分たちのブランド価値で周りを包み込んでいきなさい」と言われ、心が楽に。

取材・文/飯田敏子 写真/林田ひろの

日経WOMAN2019年7月号掲載記事を再構成
この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります