松尾亜紀子さんの仕事を覗き見!

社員時代に手がけた本が原点
社員時代に手がけた本が原点

 エレベーターもない雑居ビルの4階に構えた小さなオフィス。その本棚には、今まで手がけてきた書籍がズラリ。特に思い出の1冊を……とお願いしたところ、「選べないから全部撮ってください〜」と悲鳴が!

 打ち合わせは、モレスキンの黒いノートに鉛筆で雑記する。表紙には、映画『スターウォーズ』のレイア姫のシールを貼った。「戦う姫っていうのがカッコよくて、大好きなんです」

 出版社を立ち上げてからは、イベントなどにも積極的に登壇する。「フェミニズムによってつながれることもあると思うので、そういう場は大切にしたいです」

松尾亜紀子さんへの一問一答

Q1
休日はどんなふうに過ごしている?

A
子供が2人いるので、母の顔です。上の男の子は小学2年生。一緒に公園で走り回っているうちに、休日が終わります。下は女の子。今の日本で彼女が大きくなっていくのが不安。母親としても、女性が生きやすい日本社会に変わってほしいと願います。

Q2
「エトセトラブックス」の由来は?

A
一口に「フェミニズム」と言っても、それぞれの言葉がある。さまざまな女性の声を届けるという意味で、「etc.」と名づけました。

Q3
これから挑戦したいことは?

A
雑誌『エトセトラ』を年に2冊発売しつつ、年2〜3冊の書籍も手がける予定。ウェブマガジンも立ち上げたいと思っています。ずっとフェミニズムに携わっていきたいという思いと同じくらい、ずっと本を作り続けていたいと思っています。

取材・文/岸本洋美 写真/窪徳健作

日経WOMAN2019年8月号掲載記事を再構成
この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります