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時代を先読みし還暦過ぎても起業、もっとワクワクしたい

未来を見据えたビジネスを展開 ピーステックラボ社長・村本理恵子

転身は常に、人との出会いがきっかけ

 ただ、上場達成後はやや「燃え尽きた」状態に。「一方で膨らむ責任がつらくなりました」。その後、有期の大学院教授の仕事に移り、そこで出会ったエイベックス子会社の幹部に誘われて、4つ目のキャリアであるエイベックスに移ることに。「私の転身は常に、人との出会いがきっかけでした」

 ここでも時代の先を読むセンスが生きる。映画『レッドクリフ』の宣伝を手がけた経験から「映像のプラットフォームを握ることが大事」と確信し、その後、NTTドコモ向けの映像配信サービス「dTV」の立ち上げという成果を上げる。

今、面倒なことの多くが10年後にはラクで当たり前になる。次の当たり前をつくるつもりです
今、面倒なことの多くが10年後にはラクで当たり前になる。次の当たり前をつくるつもりです

 そして、個人間レンタルサービスの起業に至る。「周囲に年配者が増えてくるにつれ、皆がモノを減らそうとしていることに気づきました。高齢化で『モノが多いとカッコ悪い』時代になるな、と」。今年は「旅先にレンタル品が届くので、ほぼ手ぶらで沖縄に行ける」サービスなどを始める。「引退? 何も考えていません。走りながらバッタリ死ぬのが、自分のなかの理想ですね

村本さんのキャリア変遷

写真左)大学教員時代の授業風景。大勢の生徒に授業に興味を持たせるために試行錯誤。
写真右)授業用のシミュレーションゲームなどを自作したことから、大学に所属中にソフトウエア会社も起業。

写真上左)ガーラ会長時代、上場の瞬間に立ち会う。「経営のトップではなく、営業などを取り仕切る役目だった」
写真上右)エイベックス時代。当時お世話になった上司が日本を離れたのが、自身もエイベックスを去るきっかけに。
写真下)2020年1月から、ほぼ手ぶらで沖縄旅行ができるサービスに参入した。

村本さんへの一問一答

Q1
今までのキャリアで一番つらかったのは?

A
ガーラ会長時代。株主の期待に応えるプレッシャーが強く、人が辞めていくのにもいちいちショックを受けてしまい、リセット願望がありました。

Q2
組織運営で意識していることは?

A
マネジャーが現場の状況を知らないと組織は腐るので、努力して周囲の声に耳を澄ませています。それでも、「雲の上の人」と言われてショックだったことも。

Q3
プライベートの趣味は?

A
長く昆虫採集をやっています。捕れたら逃がすのでコレクターではありません。年に1回、3000人が集まる「インセクトフェア」も主催しています。

取材・文/臼田正彦 写真/竹井俊晴

日経WOMAN2020年2月号掲載記事を再構成
この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります
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