リーダーとして活躍するdoors世代は、どのようなキャリアや学びを経て、リーダーシップが育まれたのでしょうか。この連載では企業をけん引する女性たちにインタビューし、リーダーとして活躍するためのヒントをお届けします。第1回に登場するのは5カ月前に10X(テンエックス、東京・中央)で取締役CCOに就任したばかりの中澤理香さん(33歳)です。

【前編】取締役になって5カ月 若手リーダーの24時間 ←今ココ
【後編】スタートアップの取締役就任の20代 強みは情報収集

20代からリーダー職 取締役CCOに就任した中澤理香さんの1日

 内閣府が発表した令和3年版「男女共同参画白書」によると、2020年における役職者に占める女性の割合は、係長級は21.3%、課長級は11.5%、部長級は8.5%と、上位の役職ほど女性の割合が減っています。

 一方で、人材派遣会社のAdecco Group Japanが2022年に発表した「昇進の動機や管理職としてのキャリアに関する意識調査」によると「女性が活躍できる職場にしたい」「女性管理職としてのロールモデルになりたい」と考える女性が増えているといいます。doors世代の女性リーダーは、どのようなキャリアや学びを経て、そのポジションに就いたのでしょうか。

 中澤理香さんはミクシィやYelp Japanを経て、16年にメルカリの1人目広報として入社しました。18年よりPRグループマネージャーを務めるなど、今までさまざまな企業や組織でチームリーダーを担った後に20年10月、ネットスーパー立ち上げサービス「Stailer(ステイラー)」を企画・開発・運営する10Xに広報・人事として入社しました。21年10月には、取締役CCO(Chief Communications Officer)に任命されました。

 忙しい日々の中でも情報収集やチームメンバーとのコミュニケーションは欠かさないという中澤さん。その1日に密着し、リーダーとして活躍するためのヒントを探ります。