企業やチームをけん引する女性に、リーダーとして活躍するヒントを学ぶ連載。今回取材したのはエイベックスに新卒で入社し、2度の産休・育休を経て、中途採用リーダーを務めている久米遥さん(31歳)です。リーダーポジションへの抜てきは想定外だったため、プレッシャーで推し潰されそうになったことも。後編では、そんな久米さんにリーダーシップが育まれたきっかけや思考法について話を聞きました。

【前編】エイベックス若手リーダー ながら聴き&隙間時間で学ぶ
【後編】エイベックスリーダー 社外活動でマネジメント力を磨く ←今回はここ

前任者が退職し、未経験でリーダーに

 2013年に新卒でエイベックスへ入社し、人事部に配属された久米遥さん。約3年間、社員研修の企画やインターンシッププログラムの立ち上げに携わった後に、約5年間、新卒採用を担当しました。

 2度の産休・育休を経て、現在は7人のメンバーをまとめる中途採用リーダーとして、エイベックス・グループ全体の中途採用を推進しています。

 リーダーになったのは2021年からですが、実は入社5年目からリーダーの役割を担っていました。

 「私が新卒採用を担当して間もないタイミングで、チームリーダーをしていた先輩が退職しました。人数の少ない部署だったため、そのまま新卒採用を引き継ぐことに。新卒採用の実務を行いながら採用戦略の設計やインターンシップの企画などをチームメンバーと共に推進していきました。

 ただ、そのときの私は、人事としても採用担当としてもまだまだ経験が浅かったので、すべてが手探り。周囲に同じような状況の人がいなかったので相談することもできず、日々プレッシャーに推し潰されそうになりながら働いていました

エイベックス・グループの中途採用リーダー/部門人事担当の久米遥さん。3歳と1歳の育児をしながらワーキングマザーとして勤務
エイベックス・グループの中途採用リーダー/部門人事担当の久米遥さん。3歳と1歳の育児をしながらワーキングマザーとして勤務
若手リーダーの悩み
・前任の上司が退職したことをきっかけに、リーダーポジションを任された
・周囲に同じ状況の人がいなかったため、誰にも相談できなかった