週に一度の息抜きはポテトチップスとNetflix

 西側さんは「仕事で走り続けるためには、スイッチを切り替えたり、自分を甘やかしたりする時間も重要」だと話します。

 「IT企業を辞めた直後は早く結果を出したくて、今まで以上に働いていました。すると体だけでなく心も疲れてしまい、うまくいかないことが多くなりました。現状を打破するためにはどうすればいいのか、息抜きの方法をいろいろ試した結果、『毎週金曜日の夜に、Netflixを見ながらポテトチップスを食べる』というリズムが自分に一番合っていることが分かりました。

 何も気にせず、チートデイを楽しむんです。罪悪感を持たないのも大事です(笑)。思いっきり息抜きできる時間があると、仕事に対する余裕も生まれます

来春にはフィリピンにファッションスクールを開校予定

 2023年春 にはフィリピンでの雇用創出を目的に、ファッションスクール「coxco Lab(ココラボ)」を開校予定だという西側さん。後編では、「ファッション×社会問題」に興味を持ったきっかけや新卒でIT企業に入社した経緯など、西側さんの今までのキャリアやリーダー観を聞きました。

NPO法人「DEAR ME」代表理事、coxco代表取締役の西側愛弓さん。趣味はNetflixを観ることとホームパーティーをすること
NPO法人「DEAR ME」代表理事、coxco代表取締役の西側愛弓さん。趣味はNetflixを観ることとホームパーティーをすること

取材・文/橋本岬(日経xwoman doors) 写真/西側愛弓さん提供

下編「ファッションで貧困問題と向き合う 27歳起業家の挑戦」では、次のストーリーを展開

■おしゃれな祖父の影響でファッションに目覚める
■IT企業で社会人スキルを身に付ける
■貧困地域の雇用創出を目指す
■リーダーになって、人としての深みが増した