哲学書やエッセーを読んで、自分の価値観をアップデートする

 丸山さんが情報収集するのは、基本的に書籍から。子どもを寝かしつけている21~23時の間にKindleでマーケティングやマネジメントの本を読みつつ、哲学書やエッセーなど、あえてビジネスに直接結びつかないジャンルのものも読むようにしているといいます。

 「ビジネス関連の書籍だけだけでなく、哲学書やエッセイなども読みます。自分の考え方を見つめ直したり、新しい価値観に出合ったりする機会をつくり、自分自身をアップデート(更新)させるためにも、ビジネス書以外も積極的に読むようにしています」

「見届けたい欲」から卒業する

 一方で、「興味がない」と思ったことは、途中であってもやめるようにしています。

 「以前は収集癖があり、シリーズ映画を見たら最終シリーズまで、漫画本を読んだら最終巻まで買いたい。書籍も最後のページまで、あとがきまで読みたい、というタイプでした。途中で飽きても『見届けたい欲』だけで、惰性で買い続けていました。

 独身のときはそういう時間も楽しめたのですが、子どもも会社も大きくなるにつれて、『この時間って無駄かもしれない』と気づいたんです。

 だから今は漫画も映画も、直感で『もう興味がなくなったかもしれない』と思ったら、そこで中断して、それ以降の情報はシャットアウトするようにして、家族と過ごす時間も大切にしています」