若手時代から活躍している経営者やリーダーは、どのようなキャリアや経験を経て、そのポジションを築いたのでしょうか。この連載では、組織やチームをけん引する女性たちに、マネジメント術や情報収集法、今までのキャリアなどを聞き、リーダーとして活躍するためのヒントを紹介します。今回お話を伺ったのは、家庭料理のテイクアウトサービスを提供するマチルダ代表の丸山由佳さん(32歳)です。

【前編】家庭料理をテイクアウト 出産を機に起業した32歳 ←今回はココ
【後編】創業後即撤退で学んだ限界 弱み補うためにやったこと

子育てと経営の両立はカオス

 2021年に家庭料理のテイクアウトサービスを提供するマチルダを創業した丸山由佳さんは現在、6歳の娘を育てながら、業務委託・アルバイト含め約20人のメンバーをマネジメントしています。

 マチルダを創業したきっかけは、妊娠・出産をしたとき、感動とともに「子育てを取り巻く課題に直面したこと」でした。起業をする予定はなかったものの「これから大きくなる子どもたちを取り巻く社会を、より愛情深いものにしたい」という思いから、育児の真っ最中に会社を立ち上げることに。

 しかし、起業当初は子育てと経営の両立に苦しみ、事業もうまくいかず、最初に始めたサービスは早々に終了してしまうという経験も。カオス(混沌)な状況を乗り越え、子育てと経営の両立に励む丸山さんに、タイムマネジメント術や情報収集のコツを聞きました。