今月からスタートする新連載「今月のドアメン」では、doors読者の皆さんと同世代の働く男性にフォーカス。キャリアやプライベートについて根掘り葉掘り聞いていきます。今回はWebマーケティング企業で広告・メディア部門のプランナーを務める守屋尋元(もりや・ひろもと)さんに仕事で学んだことや自身の成長について振り返ってもらいました。記事後半では気になる恋愛の話もたっぷり伺います。

トライ&エラーで鍛えたビジネス感覚

 大学卒業後、「多くの人の目に触れるサービスに携わりたい」とWebコンサルティング会社に入社した守屋尋元さん。1年目でグループ企業のWebマーケティング会社に転籍し、多くの新規事業を手掛けてきました。現在は3つの事業を担当、リーダーとしてチームをまとめながら後輩の育成に取り組んでいるそうです。

日経doors編集部(以下、――) 担当事業が3つも! 毎日忙しそうですね。具体的にはどんな仕事をされているんですか?

守屋尋元さん(以下、守屋) 今、メインで担当しているのが、リスティング広告を含めたサイト運営などのクライアントワークと、女性向け求人に特化した自社メディアの運用です。サブ的に関わっているのがブロガーやインフルエンサーを巻き込んだプロモーションの企画など。Webマーケティング全般が私の得意分野です。

―― サイト運営と自社メディア事業の2つは、スタートアップから手掛けてきたと聞きました。一から事業をつくるのには苦労も多いのでは?

守屋 私の会社の文化として、「どんどん新しいことをやっていこう」というベンチャーマインドが根付いているんです。社歴に関係なく仕事を任せてもらえる風土なので、私も転籍してすぐ、新規事業の立ち上げに参画することになりました。ただ、上司や先輩がついて、みっちり教えてもらえることは少なかった。かなりハードでしたが自分で調べたり、考えたりして仮説検証を繰り返すことで問題解決力が身に付きました

 厳しい要望のあったあるクライアントから、多くの競合がある中で「御社のコンテンツが一番いい」と評価されたことが一番の成功体験です。どうすれば応えられるかをチームで考え抜き、それがクライアントに届いた結果、私たちに任せてもらえることになったときはすごくうれしかったですね。

「自分が大変だったぶん、後輩にはできるだけのサポートをしてあげたい」
「自分が大変だったぶん、後輩にはできるだけのサポートをしてあげたい」

―― 立ち上げた事業を軌道に乗せるなど、すごく順調にキャリアを築いている印象です。

守屋 そんなことはないですよ!実は、3年目の頃に任された新規事業で失敗したんです。女性向けのECサイトをリリースすることになり、サイトのコンセプト作りから仕組みの構築、商品の仕入れ、販売まですべて自分で担当していました。でも、女性向けサービスだったので商品にしろ、見せ方にしろ、どこかピンとこないことが多くて……。

 前例がない取り組みだから、誰にも聞けないし、内心では「女性がやればいいのに……」と思うこともありました。ある程度の数字は達成しましたが、その後はうまくいかず、結局サイトは終了することになりました。