バチェロレッテでの出会いが、「自分らしさ」を教えてくれた

ローズ やっぱり、人を愛すること、守りたいという気持ちが人を強くするのだと実感しました。彼女(初代バチェロレッテ、福田萌子さん)にもっと自分を知ってもらいたいと、いろいろな話を通じてアピールしましたが、結果的にそれが他の男性メンバーにも伝わった。福田さんだけではなく、みんなに私の人となり、アイデンティティーを認めてもらえたんです。「何も偽らなくていい、自分らしくいていいんだ」と、心から思えるようになりました

 番組が配信された後、仕事においても私のキャラクターそのものを求められる機会が増え、とてもうれしい。これまでは、「こうありたい自分」と「求められることに応えたい自分」の中間で悩んでいました。仕事のオーダーに対しても自分が合わせる感覚が大きかったのですが、今はモデルでも俳優の仕事でも、「當間さんらしさを出してください」と言ってもらえます。「當間ローズ」という一つの形、文化が出来上がったんじゃないかと思っています。

「現在出演中のドラマ、『おしゃれの答えがわからない』(日本テレビ 毎週日曜深夜25時40分~放送)では、ありのままの自分で演じさせてもらっています。衣装もほぼ私服です」
「現在出演中のドラマ、『おしゃれの答えがわからない』(日本テレビ 毎週日曜深夜25時40分~放送)では、ありのままの自分で演じさせてもらっています。衣装もほぼ私服です」

―― 個性が確立できたのですね。今、ご自身が考える「當間ローズ」とはどんな人物なのでしょうか?

ローズ 一言で表すと、「愛に取りつかれている人」。愛の精霊の加護を受けている……と言ってもいいですね(笑)。バチェロレッテで用いた私のキャッチフレーズ「愛と筋肉のハイブリッド」にもあるように、自分の中で「愛」という軸が太くなってきました。私は何事にも優しくありたい。それが愛につながると思うし、すべての人に愛を与えられるようになりたい。きっと、多くの人がそうあれば、世界も平和になるのかな、と思います。ハードなトレーニングをするのも、自分への「愛の鞭(むち)」ですから!

―― 番組内ではライバル関係にありましたが、番組終了後も、他の男性メンバーと良い関係を築いているそうですね。彼らから、どんなことを学びましたか?

ローズ 福田さんと同じくらい、男性陣から教えてもらったこともたくさんあります。特に親しくしている黄皓さんは、芯が強くて、男らしい。人から頼られる男性とはどうあるべきかを学びました。もう一つ「気持ちは言葉にしないと伝わらないよ」と言われたことで、思ったことはきちんと言葉で伝えようと思えるようになりました。また、杉ちゃん(画家の杉田陽平さん)は、表現力が豊かで、言葉の選び方が卓越している。人の心に響く会話について学ぶことが多かったです。彼らのように、私も自分の強みを発揮できるようになりたいと思いましたね。

「ブラジルのラテン気質を受け継いでいるので、本当はいつも上半身裸でいたいのですが、シャツのボタンを3つまで開けて我慢(笑)。でも、日本の奥ゆかしさも大好き。着物が好きで、京都まで仕立てに行くことも。京都の散策やお祭りなど、着る機会をつくっています」
「ブラジルのラテン気質を受け継いでいるので、本当はいつも上半身裸でいたいのですが、シャツのボタンを3つまで開けて我慢(笑)。でも、日本の奥ゆかしさも大好き。着物が好きで、京都まで仕立てに行くことも。京都の散策やお祭りなど、着る機会をつくっています」