バチェロレッテでの出会いが、「自分らしさ」を教えてくれた
ローズ やっぱり、人を愛すること、守りたいという気持ちが人を強くするのだと実感しました。彼女(初代バチェロレッテ、福田萌子さん)にもっと自分を知ってもらいたいと、いろいろな話を通じてアピールしましたが、結果的にそれが他の男性メンバーにも伝わった。福田さんだけではなく、みんなに私の人となり、アイデンティティーを認めてもらえたんです。「何も偽らなくていい、自分らしくいていいんだ」と、心から思えるようになりました。
番組が配信された後、仕事においても私のキャラクターそのものを求められる機会が増え、とてもうれしい。これまでは、「こうありたい自分」と「求められることに応えたい自分」の中間で悩んでいました。仕事のオーダーに対しても自分が合わせる感覚が大きかったのですが、今はモデルでも俳優の仕事でも、「當間さんらしさを出してください」と言ってもらえます。「當間ローズ」という一つの形、文化が出来上がったんじゃないかと思っています。
―― 個性が確立できたのですね。今、ご自身が考える「當間ローズ」とはどんな人物なのでしょうか?
ローズ 一言で表すと、「愛に取りつかれている人」。愛の精霊の加護を受けている……と言ってもいいですね(笑)。バチェロレッテで用いた私のキャッチフレーズ「愛と筋肉のハイブリッド」にもあるように、自分の中で「愛」という軸が太くなってきました。私は何事にも優しくありたい。それが愛につながると思うし、すべての人に愛を与えられるようになりたい。きっと、多くの人がそうあれば、世界も平和になるのかな、と思います。ハードなトレーニングをするのも、自分への「愛の鞭(むち)」ですから!
―― 番組内ではライバル関係にありましたが、番組終了後も、他の男性メンバーと良い関係を築いているそうですね。彼らから、どんなことを学びましたか?
ローズ 福田さんと同じくらい、男性陣から教えてもらったこともたくさんあります。特に親しくしている黄皓さんは、芯が強くて、男らしい。人から頼られる男性とはどうあるべきかを学びました。もう一つ「気持ちは言葉にしないと伝わらないよ」と言われたことで、思ったことはきちんと言葉で伝えようと思えるようになりました。また、杉ちゃん(画家の杉田陽平さん)は、表現力が豊かで、言葉の選び方が卓越している。人の心に響く会話について学ぶことが多かったです。彼らのように、私も自分の強みを発揮できるようになりたいと思いましたね。