今月のドアメンは、社会人2年目を迎えたフレッシュな営業パーソン、吉田秀大さんです。「新卒入社した大手企業を数カ月で退職」「旅行中に事件に巻き込まれ、死を覚悟した」など、波乱含みの経験を通じて、今の仕事に巡り合ったそう。そんな吉田さんの就労観と恋愛観について、じっくり話を聞きました。

新卒入社した有名企業を4カ月で退職

日経doors編集部(以下、――) 吉田さんは現在、就活サイト運営のグローアップで新卒採用コンサルタントをされています。転職して半年ほどと伺いましたが、前職は何をしていたんですか?

吉田秀大さん(以下、吉田) 大手化粧品メーカーで営業をしていました。新卒で入社しましたが、実は4カ月で退職したんです。

―― えっ!大手化粧品会社は人気もありますし、もったいない気もします。なぜ、短期間で辞める決断をしたのでしょうか。

吉田 内定をもらったときは、周りの友人から「すごいね」「いいなぁ」と羨ましがられましたけど、就職活動が終わった大学4年生の後半になると、迷いが出てきました。就活中は、衣食住に関わる仕事がいいな、と何となく思っていただけで、きちんと自己分析をやらなかったんです。とりあえず内定をもらった企業に就職したものの、いざ働き始めると違和感を拭えなくなりました

 遅過ぎるんですけど、そこで初めて徹底的に自己分析を行いました。その結果、自分は人と関わることが好きなんだとようやく気づき、人のキャリアや人生をサポートする人材業界に行きたいと考え始めました。

―― 当時の上司はすんなり受け入れてくれたんですか?

吉田 勤務しながら「この仕事を続けていても、自分の幸せにつながるのかな」と考えることが多くなっていたので、恐らく、上司も何か感じていたのだと思います。ある日の1on1面談のとき、上司から「お前の本当にやりたいことは何だ?」と聞かれたので、正直に思いを伝えると「志があるなら人材業界に行ったほうがいい」と言ってくれました。

 新卒入社して、会社に何も貢献しないまま辞めることにためらいましたが、上司が背中を押してくれたことで踏み出せました

「大手企業に勤務しつつも、自分の夢に向かって、一歩踏み出そうとしている人のサポートをしたい気持ちが常に心の底にありました」
「大手企業に勤務しつつも、自分の夢に向かって、一歩踏み出そうとしている人のサポートをしたい気持ちが常に心の底にありました」