今月のドアメンは、朝用シートマスク「サボリーノ」シリーズや毛穴カバーパウダー「クリアラスト」ブランドの大ヒットで知られるスタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーでPRを担当する南直宏さんです。「男性として女性向けコスメをPRする難しさを感じています」と語る南さんは、その壁を乗り越えるためにどんなことをしているのでしょうか?コスメへの熱い思いと恋愛観について、じっくり話を聞きました。

化粧品の「魔法」に魅せられ、コスメ業界に飛び込む

日経doors編集部(以下、――) 南さんは、2019年の新卒入社時から広報職を希望していたと聞きました。コスメブランドや化粧品会社のPR担当というと、女性が多いイメージがありますが、なぜ化粧品業界とPR職を選んだのでしょうか?

南直宏さん(以下、南) 私は大学時代、落語研究会に所属していて、コントや漫才などのライブをやっていました。お笑いが好きだし、面白いことを人に伝えるのが楽しかったので、社会人になったら製品の良さを伝えられる広報やPRの仕事をしたいと考えていました。好きな製品に笑いや楽しさという付加価値を付けてアピールできたらいいな、と。

 化粧品業界を志望したのは、「化粧品には人を変える力がある」と思っていたから。5歳上の姉や大学の女友達が、メイクをすることでどんどんきれいになっていく姿を見て、「化粧品の力はすごい!」と感激したんです。新人モデルだって、デビューから半年、1年と日を追うごとに外見が洗練されていく。コスメの魔法に気付いてから、すっかり魅了されてしまいました

―― 南さん自身は、学生時代からスキンケアやメイクはしていたんですか?

 いえいえ。肌の乾燥を感じたときに、母の化粧水を使うくらいでした。社会人になってからは、研修で学んだこともあり、毎日スキンケアをするように。ケアをしていると乾燥しませんし、日中つっぱり感が気になることもなくなりました。お気に入りは、「サボリーノ お疲れさマスク」。お風呂上がりに使って、カモミールとオレンジの香りに癒やされています。

「私は、香りがとても好き。気付いたら、雑貨店で2時間、シャンプーの香りを嗅ぎ分けていたこともあります」
「私は、香りがとても好き。気付いたら、雑貨店で2時間、シャンプーの香りを嗅ぎ分けていたこともあります」