未来の彼女とは、互いに自立した関係を築きたい

―― 職業柄、スキンケアやメイクに詳しい南さんなら、付き合う女性にも、きれいでいてほしいと思いませんか?

 そうですね。気取らず、自然体ですが、外見も内面も磨くことを忘れない女性がすてきだな、と思います。ばっちりメイクの女性に対しても、自分を磨いていることに変わりはないので、私は好感が持てます。

―― ちなみに、今、彼女はいるのでしょうか。

 それが、社会人になったタイミングで別れてしまって。もともと性格が真逆のタイプだったので、さまざまなことにおいて価値観の違いが表面化し、けんかが増えたことが原因です。例えば、私はプライベートをSNSにアップすることに抵抗がありました。自分のプライベート写真がネット上に出ることに対し、あまりにも気が引けてしまうんです……。SNSの使い方に相違があり、思いのすれ違いが多くなりました。

「趣味は旅行。飛行機に乗るのが好きなんです。コロナ禍で、今は出掛けられないのが残念。JALカードのサービスで空港ラウンジを使ったとき、大人になったな、と実感しました」
「趣味は旅行。飛行機に乗るのが好きなんです。コロナ禍で、今は出掛けられないのが残念。JALカードのサービスで空港ラウンジを使ったとき、大人になったな、と実感しました」

―― 今後、いい出会いがあったら、どんなお付き合いをしたいですか?

 一人になりたいときもあるので、お互いに依存しない、自立した関係を築きたいですね。人の話をしっかり聞ける女性や、強い女性はかっこいいと思います。私は、いつも人と人とをつなぐ役割が多いので、自分も誰かを紹介してもらえるようにならないと(笑)。

―― ありがとうございました。最後に、今後やりたいことと、人気職種である広報・PRを志望する人に向け、メッセージをお願いします。

 男性向けにスキンケアやメイクのすばらしさをPRできるのは、男性である自分だからこそできることだと考えています。まずは、弊社のヒット製品であるサボリーノの認知度を、老若男女問わず100%にしたいですね。自分で体験したコスメの効果や使い方を、男性向け媒体にもどんどん提案していきたいです。

 PRを志望する人には、食わず嫌いをせず、流行に乗ってみてほしいと思います。私は、入社当時、トレンドに疎くて困ったことがありました。年代の異なる方と話をしたり、メディアやSNSを見たりして、さまざまな分野にアンテナを張っておけば、後に、予想もしないところで役立ちますよ。

仕事で一番うれしかったことは「ずっと読んでいた雑誌に、自分が提案した製品が掲載されたとき」だそう
仕事で一番うれしかったことは「ずっと読んでいた雑誌に、自分が提案した製品が掲載されたとき」だそう

取材・文/高橋奈巳(日経doors編集部) 写真/小野さやか