ガチガチの会社員を経て、自分に合う働き方を知った
―― アイデアを行動に移すまでのスピードが速いですね!そもそも、城間さんがエンターテインメント業界を目指したのは、何かきっかけがあるのでしょうか?
城間 私は高校まで野球に打ち込んでいました。けがを機に野球を諦め、大学に進学。兄の影響でイベントの手伝いをするようになり、ご縁があって著名な映像ディレクター、菊池久志さんのアシスタントになったんです。ミュージックビデオやイベントなど演出の仕事に携わるうちに、人を感動させ、ワクワクしてもらうことの楽しさに目覚めました。
その後、キャンプ場「一番星ヴィレッジ」、イベント「太陽と星空のサーカス」のアシスタントディレクターを経験。他にもアウトドアショップの立ち上げや大型フェスの制作、映像制作などに従事し、プロデュースのノウハウを積み重ねていきました。
―― 充実した学生時代を経て、本格的にエンターテインメントの世界に飛び込んだんですね。
城間 はい。エンターテインメントは人の心を感動で満たし、楽しませるものです。裏方としてそんな世界や空間を生み出せることが、大好きになっていました。学生生活を終えた後はキャスティング会社に入り、広告代理店へ転職。そこで、先述した和田と出会いました。彼がハイルエンターテインメントとして独立したのち、私も一から企画、制作、プロデュースなどの仕事をしたいと思い、参画しました。
―― 会社員としてエンターテインメントに携わるよりも、創造性を発揮したかったんですね。
城間 ある程度、規模の大きい企業にいると、どうしてもクライアントの要望を重視してしまうのですが、私にとっては、エンドユーザーがいかに楽しめるかのほうが重要でした。1社目でも2社目でも、「どうやったら多くの人に喜んでもらえるか」だけを考えていたんです。ビジネスとはいえ、さまざまな制約がある組織の中では、純粋にやりたいと思っていることができず、もどかしかった。