今月のドアメンは、ウェブマーケティング企業のセレスで、ポイントメディア事業「モッピー」のマーケターとして活躍中の山田基道さんです。ハードモードから始まった社会人生活、2回の転職、大失恋を経て、今の「幸せ」をつかむまでの話を聞きました。

成長を続ける「ポイ活」業界で奮闘中

日経doors編集部(以下、――) 現在、山田さんが担当しているポイントサイト「モッピー」とは、どんなサービスなのでしょうか? ユニークなネーミングですよね。

山田基道さん(以下、山田) 一般的にポイントサイトとは、成功報酬型の広告をメインとして、広告代理業を行っているサイトのことをいいます。買い物をするときに、これらのポイントサイトを経由して購入すると、広告利用の対価として、エンドユーザーにポイントが付与される仕組みになっています。例えば、アパレルブランドで買い物をするとき、当社のモッピーを経由すると、アパレルブランド独自のポイントと、クレジットカードなどによる支払時のポイント、モッピーポイントの3つがたまります。たまったポイントは、1P=1円として約35種類の電子マネーやギフト券、現金などに交換できるんです。

―― 最近、人気の「ポイ活」ですね!

山田 そうです。サイト利用料、ポイント交換手数料は無料(現金と一部サービスは除く)なので、お得なポイ活ができるんですよね。モッピーでは、常時5000種類以上の広告が掲載されており、大手ECサイト、人気アパレル、ふるさと納税、大手書店など多彩。お小遣いに余裕ができるので、幅広い年齢層の方に人気です。ポイントサイトの市場規模は年々拡大傾向にあり、今後も成長する見込みです。

「ポイントサイトを運営する企業の中で、上場しているのはセレスをはじめ数社。現在、モッピーの会員数は累計で800万人以上(2020年9月時点)、売上高は55億円(2019年)を突破。毎月、新規ユーザーが増え続けています」
「ポイントサイトを運営する企業の中で、上場しているのはセレスをはじめ数社。現在、モッピーの会員数は累計で800万人以上(2020年9月時点)、売上高は55億円(2019年)を突破。毎月、新規ユーザーが増え続けています」

―― 正直、ポイントサイトの中には「大丈夫かな?」と思ってしまうものもあります。山田さんは、ユーザーからの信頼を獲得するために、どんな工夫をしているのでしょうか?

山田 まだまだポイントサイトの仕組みをご存じない方が多いので、プロモーション活動に注力しています。以前は、モッピーのユーザーを集めて、社員とざっくばらんに話せる座談会を開催していました。今はコロナ禍により難しくなりましたが、やっぱり、リアルで対面したほうが、より信頼してもらえるようになりますね。最近では、私とチームメンバーでYouTubeに「モッピーチャンネル」を開設、モッピーやポイ活について情報を発信しています。ライブ配信をしたときは、「安心した」という声をたくさんいただき、手ごたえを感じました。ついにYouTuberデビューです(笑)。