今月のドアメンは、博報堂DYホールディングス、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムグループの一社であるユナイテッドに勤務する山田祐也さんです。24歳でマネジャーに昇進し、現在は新規事業に携わるなど、順調にキャリアを積んでいます。しかし、その陰では悔し涙を流したことも…。「誰よりも早く成長したい」と語る山田さんの仕事観と、大人の恋愛観について、じっくり話を聞きました。

コンサルティングは自分の思考が「資本」

日経doors編集部(以下、――) ユナイテッドはDX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォーム、インベストメント、アドテクノロジー、コンテンツなどの各事業を手掛けている会社と聞きました。その中で、山田さんは現在、DX事業に携わっているそうですね。具体的にどんなことをしているのでしょうか?

山田祐也さん(以下、山田) 簡単に説明すると、クライアント企業のDX化を支援するコンサルティングです。例えば、クライアント企業が、アプリなどを使った新サービスを立ち上げる際、マネタイズの検証をしたり、収益化のための施策を提案したりしています。他にも、クライアントのオウンドメディア構築に対する支援、教育機関での業務オペレーションのDX化など、担当するプロジェクトは幅広いです。今年の8月に現在の部署へ異動したのですが、常にハイレベルな提案を求められるので、緊張感を持って取り組んでいます

―― コンサルティングの仕事は、すごくシビアなイメージがあります。

山田 コンサルティングは無形サービスであり、自分の思考が資本。明確な正解がある仕事ではないので、論理的思考力と本質を見極める力が求められていると思います。どんなに専門的な分野でも「分からない、知らない」では、クライアントの信頼を得ることができないので、インプットを大事にしています。ネットでのリサーチの他に、読書やターゲットとする業界の方にインタビューするなどして、視野を広げるように努めています。コンサルティングは、個人のスキルや思考力に加えて、事業運営のノウハウやファイナンスに関する知見も必要。日々勉強です

「議論を重ね、自分たちが提案したソリューションをクライアントが受け入れてくれたときは、大きな達成感があります」
「議論を重ね、自分たちが提案したソリューションをクライアントが受け入れてくれたときは、大きな達成感があります」

―― コンサルティングの難しいところ、面白いところを教えてください。

山田 物事を多様な側面から考えるなど、「考え方」そのものを身に付けるのが難しいです。課題を見つけて、論点を設計して、自分なりの仮説を構築し、その検証をして……と、それぞれの過程において、どのように考えるのがベストなのか、悩んだり迷ったりしています。プロジェクトそのものをいかによくしていくか、クライアントにどうやって自分たちの価値を提供するかを常に考えています。

 まだ異動して数カ月なので、大きな成果は出せていないのですが、クライアント企業の基幹事業に、直接携われることに誇りを持っています。クライアントにとって重要な意思決定の土台作りを、期待とともに任せてもらえることに大きなやりがいを感じています。