結論!ロールモデルを探すのはもうやめよう

 子育てをしながら働く女性は増え、子どもが生まれても共働きをする世帯の数が、専業主婦世帯を超えるようになりました。しかし、朝早くから食事の支度や子どもの送り迎えに奔走し、時短勤務でバタバタと仕事をして風を切るように帰宅、夕食の準備と子どもの世話とで疲労困憊(こんぱい)な毎日を続けることに「本当にこれでいいの?」と思うワーママが徐々に増え始めています

 育児と仕事の両立をテクニカルな面からだけでなく、より自分らしい働き方、生き方を追求する、そんな時代に突入しているのです。

 Aさんのように、ロールモデルを探したくなるのも分かります。ですが、女性の働き方を取り巻く環境は時代とともに大きく急激に変化し続けています。先輩女性を見て「ああはなりたくない」と感じるとのことですが、過去を振り返ってみてもそれは健全な感覚。ロールモデルが職場にいないことを悲観的に捉える必要もありません

 歴代の先輩方たちが切り開いてきたことの連鎖で、今、目の前にある多様な選択肢をギフトとして受け取り、自分らしい道を追求していく。それが上の世代への恩返しであり、次の世代へのバトンになるのではないかと思います。

 来月の第2回もお楽しみに!

文/岩橋ひかり