5月になり、連休も明けてお仕事再開の方も多いことでしょう。異動や新天地での生活で、疲れが出ている人もいらっしゃるかもしれませんね。仕事がきついなぁ、少し一人でゆっくりしたいなぁ、と感じたら、非日常を体験できるカプセルホテルでのステイをお勧めします。
今、ホテルの開業が相次いでいます。話題の1つになったものに2019年4月に開業したMUJI HOTEL GINZA(東京都中央区)があります。「アンチゴージャス、アンチチープ」をコンセプトに「旅先であってもいつもの生活の延長の感覚」で過ごす場所を目指すとしています。
今年はラグビーワールドカップ、2020年は東京五輪と大型イベントが控えており、訪日する外国人が増えると見込まれています。訪日客だけでなく日本人の移動も見込まれ、宿泊需要が高まっています。
日経doorsはそんな中、女性が安心して過ごせて、いつもとちょっと違った空間に身を委ねられる「カプセルホテル」に注目しました。最近はカプセルホテルが心地よく、個性豊かになっているんです。
今回は東京ドーム近くの「ファーストキャビン 東京ドームシティ」と、本の街・神保町近くの「MANGA ART HOTEL, TOKYO」などを紹介します。デザイナーズタイプや、エンターテインメント要素が高いところなど、コンセプトがしっかりとした施設が多いうえ、時期を選べば宿泊費用は飲み会1回分程度で捻出できそうです。
まるで飛行機で旅する気分
全国25カ所に展開する「ファーストキャビン」は、飛行機のファーストクラスをイメージしたキャビンスタイルのホテルです。コンセプトは「コンパクト&ラグジュアリー」。機能性が高く快適性もばっちり。
さて、そんな「ファーストキャビン」を運営する同名の会社ファーストキャビンは3月15日、東京ドームの横にある「黄色いビル」1階に「ファーストキャビン 東京ドームシティ」をオープンしました。
場所は東京ドームから目と鼻の先。運営本部チーフマネジャーの天川由佳子さんは「東京ドームでのイベント前に、チェックインして一休みしてもらえるようにと、他のキャビンホテルよりもチェックインを1時間早めて16時にしています」と話してくれました。
レセプションの左右にそれぞれ入り口があり、男女別のフロアになっています。フロアへはカードキーで入るので安心。部屋のタイプは2階建て仕様の「プレミアムエコノミークラス」、「ビジネスクラス」そして「ファーストクラス」の3つで、部屋数はそれぞれ36、80、15の合計131部屋が1フロアに並んでいます。
ファーストクラス以外はベッドスペースのみで、いわゆるカプセルタイプ型。荷物の置き場が気になるところですが、フロア通路には数カ所、荷物置き場があり、スーツケースなどの大きな荷物はそちらに置けます。旅館業法上、簡易宿泊所は施錠できません。そのため、大事なものは部屋に設置してあるセーフティーボックスへ。これで荷物は安心です。
お店の試着室のような、着替え用の更衣室もちゃんとありました。立って着替えたい場合に、更衣室はありがたい。
食事はレセプション前の広々ラウンジでならOK。ホテルの一歩外に出れば、「Hi!EVERYVALLEY」(ハイ!エブリバレー)というフードコートがあり、楽しいラインアップに目が移ります。
東京ドームでのイベントを堪能した後に、ここでお腹を満たしてキャビンに戻るのもよさそうです。
ホテルの上階になる4階にはローラースケートアリーナが、5階にはボウリングセンターがあります。時間があれば体を動かして遊ぶのも、気分転換によいかもしれませんね。