おススメは、世界に一つだけのお守りづくり体験

 希望者は、隣の本堂で寺文化体験ができます。写経、数珠づくり、お守りづくりの3つのメニューがあり、いずれも心身を整え自分自身を高めるために有効なもの。スタートしてから5年、外国人にも人気という「お守りづくり」に挑戦してみました。

 自分の願いを込めて作る世界に一つだけしかない「マイお守り」。これが想像以上に簡単で楽しかったので、そのステップを紹介しましょう。

まず、手を清めます。塗香(ずこう)といい、両の手のひらを合わせてお香を手になじませます。お守り袋の色は選べます
まず、手を清めます。塗香(ずこう)といい、両の手のひらを合わせてお香を手になじませます。お守り袋の色は選べます
お守り本体を包む和紙に写経をしているところ。写経するのは4つの文言で「所願不虚」「得其福報」「感応道交」「心大歓喜」。大意は、信じれば喜ばしいことが起きるという経文。写真左は、作り方を教えてくださったご住職の田村さん
お守り本体を包む和紙に写経をしているところ。写経するのは4つの文言で「所願不虚」「得其福報」「感応道交」「心大歓喜」。大意は、信じれば喜ばしいことが起きるという経文。写真左は、作り方を教えてくださったご住職の田村さん
和紙の中央に心を込めて願い事、日付と名前を書いたら、その上にお守り本体を置きます
和紙の中央に心を込めて願い事、日付と名前を書いたら、その上にお守り本体を置きます
逆さまにならぬように、その紙を丁寧に折りたたみます。願意を込めて包みを袋に入れ、ひもで結びます
逆さまにならぬように、その紙を丁寧に折りたたみます。願意を込めて包みを袋に入れ、ひもで結びます
ご住職に、お守りに入魂するための開眼をしていただきます。厳かな時間が流れます
ご住職に、お守りに入魂するための開眼をしていただきます。厳かな時間が流れます

 自分で自分の願い事を自分の手で書いた紙が入った、まさに私のためのお守りを、その場で、本堂で開眼していただく体験はとてもスペシャルなものに感じます。願いがかなうまで、決して袋を開けることなく、大切に持っておこうと思います。この体験でかかった時間は30分ほど。3000円でここまでやっていただけるなんて、ありがたや、ありがたや。

 ヒスイやメノウなど主に5種類ほどのストーンを使って行う「数珠づくり」も人気で、こうした体験は20~50代の「もっと幸せに」「自分らしく生きたい」と願う女性たちが受けているそう。「感謝したり反省したり、さまざまな経験をしながら心を磨いてほしい」と田村住職。寺を訪れ、静かに自分と向き合ってみれば、必要なことは、見えてくるのかもしれません。

正伝寺の毘沙門堂を守る守護獣は「虎(寅)」。毘沙門天様のご利益は、商売繁盛や金運財運向上、武運長久・勝運・開運長久、厄よけ開運など。御朱印も人気
正伝寺の毘沙門堂を守る守護獣は「虎(寅)」。毘沙門天様のご利益は、商売繁盛や金運財運向上、武運長久・勝運・開運長久、厄よけ開運など。御朱印も人気

神社の宿坊、東京都内の御岳山が人気

 宿坊は、お寺だけでなく神社近辺にもあります。東京都で宿坊が多い場所といえば、まず、挙げられるのが東京・青梅市の「御岳山」でしょう。秋には渓谷の紅葉が美しい武蔵御嶽神社周辺の宿は、すべて、祝詞をあげられる神職がいる宿坊です。

 作家の浅田次郎さんの母方の実家である「山香荘」や、武蔵御嶽神社入り口近くの高台にある天空風呂が付いた「西須崎坊 蔵屋」、薬膳料理が頂ける「山楽荘」、滝行・瞑想(めいそう)・呼吸法体験やクリスタルボウルヒーリングが受けられる「静山荘」など、選択肢はいろいろ。素朴な昔ながらの一軒家に泊まらせていただくというイメージです。決して新しさやオシャレさはないものの、自然の中に身を置いてこそ、自分の内側に目を向け、声を聞き、見えてくるものを受け止められることもあります。

 自分の最大の理解者は自分であるはず。人生のエールを自分自身にずっと送り続けるためにも、こんな場でほっこり心を癒やしつつ、新たな自分発見ができれば最高ですね。

取材・文/大崎百紀 写真/鈴木愛子

Temple Hotel 正伝寺
東京都港区芝1-12-12→
チェックイン:16時~(いつでも可)。アウト:10時
1泊1室2万円(2名まで。3人目以降1人増えるごとに5000円)
時期により変動あり