前例を示せばいい

(6)「前例を覆すからこそ、進化がある」日本の先生より

 受験。日本だと偏差値で実力が数値化され、のびしろや合否の可能性が判断されますよね。過去の統計に似た成功事例がないと、合格を信じてくれる先生は、特に塾だとほとんどいません。受験の数カ月前に日本に転校した私は、既存の成功事例にはまっていませんでした。そんな時。

 新しい事例は常に生まれるもの。前例を覆すからこそ進化がある。並外れた努力は必要だけど、キミはそれを示せばいいんです。

 そう、言ってくれた先生がいました。

 結果、私は合格。何事もどう捉えるか次第で、可能性がぐっと広がると気づいた瞬間でした。

 確かにどれも学校生活から生まれたアドバイスです。でも実は、多くの場合、その本質的な意味は、むしろ社会に出てから深みが出るかもしれません。未来に向けてどうしたらいいか悩んだとき、過去を振り返って、ぜひグレートティーチャーたちからの一言を思い出してみるのはいかがでしょうか。きっと、今まで気づかなかった目からうろこなヒントが見つかるはずです。

これまで出会った先生たちの言葉を思い返してみると、迷ったときのヒントが見つかるかもしれません
これまで出会った先生たちの言葉を思い返してみると、迷ったときのヒントが見つかるかもしれません
※本文で使われているイラストは、絵本『ナージャの5つのがっこう』著:キリーロバ・ナージャ 絵:市原淳(大日本図書)より抜粋しています。イラストの無断使用、転載禁止です。

文/キリーロバ・ナージャ