リーンイン東京を設立した鈴木伶奈さんがオランダ・アムステルダムに移住し、新たな挑戦を始めています。第2回はオランダで学んだ「自分を大事にすること」についてです。

 あなたは自分のことを大事にできていますか?ちょっと振り返ってみてください。自分の価値観や意見などをどれくらい重視しているでしょうか?チルライフの核は、自分を大事にすること。周りに流されず、周りの意見を気にせず、もっともっと自分を大切にして生きていく。「KY」という言葉も「自己中」という言葉もクソくらえ。今回は、オランダで学んだ自分を大事にすることについて書きたいと思います。

KYになっても議論する

 オランダに来て最初に驚いたことは、Expat Center (仕事でオランダに移住した人が様々な手続きをするセンター)でのこと。置いてあった雑誌の特集タイトルが「もしあなたがオランダで部下を持つのなら、何度もWhy? と聞かれる準備をしておこう」と書いてあったことでした。働き始めてみると、このアドバイスはびっくりするくらい大切でした。

 オランダは、カルチャーとして上下関係も少ない環境の上、自分の意見を非常に大切にするので、仕事1つを頼むにしても部下が納得するまで議論します。なぜこの仕事をやらないといけないのか?はミーティングで必ず1回は出てくる質問です。納得しなければ話し合い、結局その仕事は不要と決まることもよくあります。

オランダ人同様、私もバケーションを取りまくっていて、毎月1回夫と旅行。休暇をしっかり取って、やりたいことに時間を使っています。3月はスペインのビルバオ・サンセバスチャンへ
オランダ人同様、私もバケーションを取りまくっていて、毎月1回夫と旅行。休暇をしっかり取って、やりたいことに時間を使っています。3月はスペインのビルバオ・サンセバスチャンへ

 ミーティングは議論をする場。上司も部下も関係なく、疑問をぶつけ合います。たまに議論がヒートアップして、いつのまにか1時間過ぎていた、、、なんてこともありますが、オランダ人の感覚としては、嫌々納得していない仕事をするより、長く議論して納得して仕事をする方が効率が良いのでしょう。