6カ月に渡った連載も今回が最終回。アムステルダムに住んで約1年の鈴木伶奈さんが、日本を離れて痛感したこと、日本に対する思いを伝えてくれました。

日本での働き方、大変なのには理由がある

 日本からオランダに遊びに来る友人によく聞かれることがあります。それは、オランダとかヨーロッパで暮らして不便なことは何か、という問いかけ。実はそんなに「これが不便!」ということはないのですが、強いて言うなら1つ。それは、24時間営業のコンビニエンスストアはないし、宅配便は週末配送していないし、スーパーも午後7時に閉まる場所もある(ドイツは日曜休みです!)………など、必要なときに必要なものが手に入らないのです。

 改めて、東京は便利で、いつでも必要なものが手に入れられるなぁという話をします。

Lean In Netherlandsのボードミーティング。この日はLean In Netherlandsのアニバーサリーでした!

 でも、そんな話をしていて、気づいたんです。相手に求めるから、自分にも求められる、ということに。

 日本での働き方が大変なのは、それだけ求めている人がいるから。宅配便が週末のお届けはやめました、なんてことになったら、クレームだらけになってしまいますよね。でも、社会はすべてつながっていて、そのひずみは必ず自分に回ってくる。お客さんが今日中にこの仕事を終わらせてほしいと言ってくるのは、その仕事完了を待っている彼らのお客さんがいるから。ぐるぐると回っているんです。

ヨーロッパでの暮らし、文句を言うのをやめたワケ

 だから、私はヨーロッパで感じる不便なことに文句を言うことをやめたのです。私は週末も夜遅くも働きたくありません。どれだけ好きな仕事でも、家族と自分の時間の方がもっともっと大切だと思っています。

 宅配便サービスの会社で働いている人も、コンビニで働いている人も、きっと私と同じように他に大切な時間がある。そりゃ、みんな、普通の時間で働いて、休むときは休みたいよね、と。

 こんな話をすると、じゃあサービスが向上しなくていいのか! なんて言われちゃうかもしれません。

 でも、私は自分に求められても大丈夫なだけ、相手に求めようと決めたのです。これは人間関係も同じですよね。自分ばっかり求めていたら、うまくいかない。

アムステルダムは海に面していないので、アムステルダムの夏といえば、運河や湖に飛び込んで日光浴をしたり湖水浴をしたりするのが一般的。草原のビーチって、なんだか新鮮ですよね