水性ペンでも書き込めるマスキングテープ

 次はマスキングテープです。マスキングテープはもともとプラモデルなどを塗装する際、塗らない部分を汚さないように隠すために用いられたテープだったことをご存じですか? マスキングテープの粘着力はセロハンテープより弱く、付箋より強いので不要になったら捨てられるため、すっかり身近な文房具になりました。

 今回は情報収集でのマスキングテープの活用法として2つの用途をご紹介します。用途の1つは、情報を書き込んだカードやメモなどをノートに一時的に張り付けておくというものです。

 もう1つの使い方は、マスキングテープそのものをメモとして使うことができます。ノートなどに張り付けて、上から文字を書きます。気になったことや覚えておきたいことなどをメモして、不要になったらはがして捨てることができます。

 ただ、従来のマスキングテープには水性系のペンでは書けないという欠点がありましたが、マークスの「水性ペンで書けるマスキングテープ」(希望小売価格518円~/税込)はその弱点を克服しているため、メモ用には最適です。もちろん、他のマスキングテープと同様に何かを張り付けるときも使えます。

マスキングテープに直接書き込めばメモ代わりに使える
マスキングテープに直接書き込めばメモ代わりに使える

一目で知りたい情報が分かる付箋

 本や新聞から情報を得る場合、どのページのどこに必要な情報があるのかをマークしておかなければいけません。付箋を使ってページをマークする人が多いかと思いますが、付箋では、そのページの「どこ」に目的の情報があるのかを示せませんでした。

 そんな悩みを解決してくれるのが、ビバリーの矢印型付箋「ココサス」(希望小売価格388円~/税込)です。一見矢印の形をした普通の付箋なのですが、よく見てください。先端部分が切り取れるようになっています。

どの部分を注目すればいいのかが一目で分かる
どの部分を注目すればいいのかが一目で分かる

 なぜこのような作りになっているかというと、普通の付箋のようにページをマークする部分とは別に、切り取った先端部分で情報のある場所をピンポイントで指し示せるからです。まさに、「ここ指す」です。これなら情報を探すときに手間取ることはありません。

紙が折れにくいクリアファイル

 今も紙の資料をやり取りすることは多いと思いますが、カバンの中で折れ曲がったり、傷つけてしまったりするリスクがあります。しかし、まるで下敷きのように硬い「スーパーハードホルダー」(キングジム、マチ付きの場合、希望小売価格210円/税抜)を使えば、そんな心配は要りません。きれいなまま持ち帰り、整理できるでしょう。

固いファイルなので資料などが折れ曲がる心配がない
固いファイルなので資料などが折れ曲がる心配がない

 裏には小さなペーパーストッパーもありますから、説明会や展示会で、立ったまま資料にメモするための下敷きにもなります。

 情報収集のための文房具の条件は、即応性です。「メモしよう」と思った瞬間に書き留めることができ、「あの情報はどこだったかな」と思ったらすぐに分かるようなものであることが重要です。というのも、それがデジタル機器よりも優れている点の1つと言えるからです。文房具は立ち上げる時間がかかりませんし、電池切れの心配も要りません。まず壊れることもないでしょう。デジタルとアナログの良さをよく理解し、効果的に使い分けてください。

文・写真/菅 未里