なかなか上がらない給料に減らない支出…。「老後に2000万円必要」なんていわれるけれど、貯金なんて全くできない!と困っていませんか? 20代で経営学修士(MBA)、AFP資格などを取得し、「ミレニアル世代のお金の専門家」として活動する横川楓さんに、20代女性向けに「収入アップ」のための話と「すぐに始められる節約術」について、各回交互に講義してもらいます。3回目までは臨時で「コロナ禍のお金」についての知識を教えてもらいました。4回目である今回は「正しい節約との向き合い方」です。

節約に対する気持ちを楽にして

 新型コロナの恐怖はまだまだありつつも、以前のような日々が戻りつつあります。コロナ禍を経て、前よりもしっかりと節約して、お金をためていかなきゃと思った人も多いはず。まず初めにお伝えしておくと、今回の記事は、働いて自由に生きるdoors世代のうちは、好きなことを楽しむためにお金を使うのも、しようと思ってもなかなか節約できないのも悪いことじゃない、自分なりに無理せず節約と向き合っていこうというとっても抽象的な記事です。この記事を読んだ皆さんの節約に対する気持ちがひとまず少しでも楽になったらうれしいです。

 読者のみなさんと同世代の人の話を聞いていると、好きなことにもたくさんお金を使いたいし、でも、そもそももらえるお給料が少なくて、実際にお金をためようと思ってもなかなか満足のいくお金のため方を実践できないという人がほとんどです。

 私も皆さんと同世代なのですごくよく分かるのですが、洋服やコスメ、好きなアイドルやアーティストのコンサート、おしゃれなカフェ、ソシャゲなど、お金を貯めてから後々楽しむんじゃなくて、今だからこそお金を使いたい場面って本当にたくさんありませんか? 一度きりの人生、やりたいこともたくさんある中で、節約って、なかなか難しいんですよね。

やりたいこともある中で節約するのはなかなか難しい
やりたいこともある中で節約するのはなかなか難しい