なかなか上がらない給料に減らない支出……。「老後に2000万円必要」なんていわれるけれど、貯金なんて全くできない! と困っていませんか? 20代で経営学修士(MBA)、AFP資格などを取得し、「ミレニアル世代のお金の専門家」として活動する横川楓さんに、20代女性向けに「収入アップ」のための話と「すぐに始められる節約術」について、各回交互に講義してもらいます。6回目の今回は「節約の習慣づけとマインド」について、詳しく教えてもらいます。

働きながら細かい節約法を実施するのは難しい

 節約というと、例えば少しでも同じ食材が安く売っているスーパーをはしごして探したり、毎日自炊をして食費を切り詰めたり、毎月費用別に使っていい金額をきっちり決めたり、月に使っていい金額を日ごとや週ごとに割ってファスナー式の袋や封筒などにいれて細かく管理したり……というように、とても細かい作業の繰り返しのイメージがある人が多いのではないでしょうか。

 もちろん日々節約のために向き合える時間があるのであれば細かく気にして行動に移す方が効率的にできる場合もあるのですが、日中働いているとなかなか時間をとれなかったり、計画的に進めていきたいのにその通りにいかなかったりなんてことも多いですよね。そうなると、ついやる気がそがれてしまい、節約をしようと思っても途中で挫折してしまいがち。そこで、まず節約を習慣にして、段階を踏んで簡単なことから始めていけばいいんです。

 今回はそんな節約が少しでも楽になる習慣づけと少しの作業で始められる節約、そして節約のネガティブなイメージをポジティブにするための考え方についてお話ししていきます。