脳は、10年後の自分の未来の姿が見えている?

 なぜ、私がブルっと震えたのか。それは、このノートに書かれていたことがすべて実現していたからです。

 コーチングを行うときも、クライアントの未来にフォーカスして質問を行っていきます。「10年後、どんな所に住んで、どんな仕事をしていたい?」といったように、過去ではなく未来に照準を合わせていくことで「本当に自分が望む道」を導き出していきます。

 思い返せば、私は15歳の頃に「大人になったら横文字の会社で働くぞ!」と思い、実際に25歳のときは外資系企業で働きました。25歳の頃には「海外で働きたいな」とぼんやりと考え、数年後のある日突然、ぴゅーんと海外へ。

 脳は、10年後の自分の未来の姿が見えているといいます。例えば15歳の時なら25歳の自分の姿を、25歳の時なら35歳の時の自分の姿をもう予想しているということ。つまりは、ぼんやりとした目標であっても脳はそれを自覚して、そこに向かって行動し始めるのです。

 だからこそ、私がノートに書き出した妄想のような目標設定であっても、5年後にはそれが達成されていたのです。

 では早速、なりたい自分になるための「未来自分史」をあなたも書いてみましょう。