「なりたい自分になる」未来自分史 書き方のコツ

 なりたい自分になるための「未来自分史」を書くときのコツは、「書きながらワクワクして楽しい気持ちになること」。

 例えば、「5年後の私は、結婚していて、仕事も順調で、TOEICは800点を超えていて……」と書き終わったとき、どんな気分になっているでしょうか。ワクワクよりも、「やること多すぎ!」と、どんよりとした気分になっていませんか?

 これではいけません!

 どんよりとした気分になると、人は行動をしません。人は目標達成に際して、努力や根性、我慢で行動しようとしますが、つらいことは長くは続きません。

 思い返してください。自分が嫌だなと思ったことは長く続いたでしょうか? そんな克己心にあふれていれば、今ごろあなたはオリンピック代表にでもなっているはずです。

 この未来自分史を書くときは、自分のワクワクという感情にフォーカスして書いてみてくださいね。

気を付けたい3つの注意点

 書くときに、注意してほしいことが3つあります。それは、

<書くときの注意点>1.必ず目標達成の日付を書く/2.「私は~」と、主語を「自分」にする/3.書き出したことが達成したかのように、現在進行系で書き出す/(例:私はTOEIC800点を超えました)

 書き終わったとき、なんだかモヤモヤしているなら、そのページは破り捨てましょう。モヤモヤした気持ちになったら、その5年後の姿はあなたが望んだものではなく、あなたの社会性や世間体が望んだものである可能性があるからです。

 お金はかかりません。このノートを楽しい気分で書き終わるまで数時間はかかるかもしれませんが、外出自粛が続く今、ぜひ書いてみましょう。

 そして、このとき必ず心がけてほしいのは、「手書き」で紙に書くこと。スマホにメモるよりも、手書きすることによって、手の動きと記憶を結びつけ定着させていくのです。

 最後に重要なポイントが一つ。それは、「このノートに書いたことに決して固執しない」。私のように忘れてしまってもいいですし、棚の奥にしまっておくのもいいですね。


 感情と目標が結びついたとき、あなたの脳は行動し始めます。そうすれば、きっと5年後にはなりたい自分になっているはずです。次回は、具体的に「どうすれば行動できるようになるか」を考えていきましょう。

文・イラスト/ずんずん