ギャップを埋める2つの方法

1.スモールステップ(小さな一歩)

 一つ目はスモールステップ(小さな一歩)という考え方です。英語力を身に付けるなら、まずはTOEICの点数を上げることを目標にコツコツと勉強していくことが第一でしょう。スモールステップは、なりたい自分になるために、小さな一歩を少しずつ積み重ねていくやり方です。

 しかし、皆さんご存じのように、できることを一つずつ積み重ねていくのは時間も気力も必要です。人生を加速させていきたいならば、もう一つの考え方、ビッグステップ(大きな一歩)が必要になってくるのです。

2.ビッグステップ(大きな一歩)

 ビッグステップは、人生に変化をもたらすほどの大きな行動のことです。そのため、周囲から見れば「それって無謀じゃない?」なんて言われてしまうことも。

 私のビックステップは、「英語力を身に付けるために留学する」というものでした。留学はお金も時間もかかります。そして私の場合は30歳を越えてからの留学だったため、ほとんどの人が「遅すぎる」と言いました。父親には「そんな年では就職先もないだろう」と言われたものです(今思い出しても許すまじ……)。

 ビッグステップには、リスクも伴います。しかし、思い返してみてください。あなたの人生が大きく好転したときはいつだってリスクを取ったときではなかったでしょうか?

 保身や安定を選ぶと、なんだかモヤモヤしてうまくいっていない気持ちになってしまいます。ビッグステップを選び行動したとき、人は大きく変わることができるのです。

ノートに書いてみよう

 ここで、第1回で書いたノートを取り出しましょう。次のページの上に「現在の自分」、そしてページの下に「未来の自分のなりたい姿」を、空いた真ん中には取るべき行動である「スモールステップ」と「ビッグステップ」を書き出してみてください。

 書き出していくうちに、なりたい自分に近づくためには「転職」や「独立」、人によっては私のように「留学」する必要があると気づく人もいるでしょう。また、独立するにしても転職するにしても、自分をアピールする力としての営業力や人脈を広げる力が必要だと気づくかもしれません。

 次回は、現在となりたい未来の間を埋める「スモールステップ」と「ビッグステップ」の内容を具体的に考えていきましょう!

文/ずんずん