コロナ禍という状況で、金銭面の不安から新しい一歩を踏み出すことに躊躇(ちゅうちょ)してしまっていませんか? 夢をかなえるというのは自分が思っているよりずっと時間がかかるもの。やりたいこととお金のバランスは長期的に見ていくことが大切です。キャリアコーチとして人気のずんずんさんが、なりたい未来のために自分の付加価値を見つける方法を教えます。

お金のこと、早めに考えても困りません

 こんにちは!ずんずんです。

 人生でお金にまつわる悩みは尽きないものです。皆さんも、「今の収入で私の老後大丈夫……?」などという若者らしくない悩みを抱えているのではないでしょうか。

 「若いうちはそんなこと気にするな!入ってきた金はぱっと使え!」……と言いたいところですが、そんなことは言えません。ましてやコロナ禍で先行きも不安。お金のことは早めに考えておいて、何も困ることはないのです。

 連載一回目「理想の自分を実現させる! 『未来自分史』のすすめ」で、私が5年後の「未来自分史」を書いた話をしました。実はその自分史ノートには、私が望む「将来の現金預金の額」も書いたのです。この自分史ノート、書いたことはほぼかなっていましたが、この現金預金の額だけは、かないませんでした……。

 考えてみれば突拍子もない金額を書いていたので、かなわないのも当たり前。お金ってリアルなものですから、「こうなったらいいな~」とぽわぽわ夢想していても実現することはなかなか難しいのです。

 お金のことについて考え始めると、「今の給料をアップさせたい」という思いから始まって、「結婚・出産したら、子供の養育費は?」「親の介護費用は?」「自分の老後資金は?」と、さまざまなことに頭を悩ますことでしょう。

 自分史を作り上げて、目標に向かって頑張ろう!と思うのはいいこと。けれど夢に向かうために、例えば「転職」が必要になった時、お金についても考えなければいけません。

 転職した時、普通であれば給料が上がります。言い換えれば、今より1円でも多くお金をもらえるところに転職しなければリスクを取った意味がなくなってしまいます。

給料は我慢料?

 ところで皆さんは「給料」のことを、どう思っていますか? 「給料は我慢料でもある」、と考えている人も多いのではないでしょうか。私もかつては、そうでした。

 この理論だと、「我慢すれば我慢するほど、給料が増えていく」と考えがちです。そうすると、変な話ですが「より我慢が必要な激務」に身を投じてしまう恐れがでてきてしまうのです。しかし人間、我慢できる量などたかが知れています。

 最初は頑張っていたけれど、やがて耐えきれなくなって心身共に壊し会社を辞めてしまう……、ということを私は2回ほど体験しました(涙)。これではもったいないですよね。

 「お金」に対してこうした思い込みを持つ人には、ある原因が関係しているのです。