つわりがなく通常通り働きたい場合

お疲れさまです。
ご報告申し上げたいことがあるのですが、
妊娠10週目であることが判明しました。
出産予定日が●月●日なので、会社の規定通り、
●週間前まではこれまで通りに働きたいと思っています。
引き継ぎや育休期間、復職時期について、
一度ご相談させていただくご機会をいただけないでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。

藤井 メールではとにかく事実に基づいてシンプルに書くことを意識してください。妊娠の週数と出産予定日、会社の産休規定は事実ですよね。そして、「これまで通りに働き続けたいこと」を伝えると上司も安心します。

 また、上司によっては、対面で相談してほしい人もいるので、さわりだけメールで送って、アポイントを取ってください。引き継ぎや育休期間、復職時期については対面で話を進めるといいでしょう。

―― 妊娠は謝ることではないのですが、どうしても仕事を抜けることになってしまうので、「ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません」とメールで伝えなくて大丈夫でしょうか?

藤井 直接、相談した際に「ご迷惑おかけしてしまい、すみません」と口頭で伝えればいいですよ。繰り返しになりますが、メールでは要件だけをシンプルに伝えて、実際に対面で相談したときに、「極力ご迷惑がかからないように引き継ぎをします」「つわりも無いので大丈夫なんです」など、細かい諸事情に関しては、直接会って話したほうが伝わりやすいです。

―― つわりがひどくて、会社を休みたい場合も直接話したほうがいいですか?

つわりがひどく、休みたい場合

藤井 そうですね、口頭で相談したい内容の中につわりの話を入れればいいでしょう。メールで「つわりがひどい」と書いてしまうと、男性上司の場合、「触れてはいけない」と思ってしまう人もいて、気を使わせ過ぎてしまうんですよ。口頭で相談するときも「会社のデスクで吐きそうになる」「電車に乗ると吐きそうになって、途中下車してしまう」など症状だけを伝えてください。

―― 自分の感情ではなく、ここでも事実だけを伝えるんですね。

症状だけをしっかり伝える

藤井 女性でもつわりが無かった人や出産していない人はつわりがひどいときの症状がよく分からないですし、男性上司の場合はなおさらです。休みたい場合はこちらから症状をしっかり伝えることが親切ですし、自分を守ることにつながります

 妊娠は病気ではないので、ずっとこの状態が続くわけではありません。でも、男性上司の場合、こちらが思っている以上に妊娠の情報を知らないといったケースも多いので、「つわりは一時のことです。収まり次第またご報告いたします」とつわりが収まったらすぐに復帰したいという意志を伝えるといいですね。